どうも、普段はハイボールしか飲まないのに、たまに日本酒が飲みたくなる伊奈香澄です。
5年ほど前まではよく飲んでいたのですが、最近はハイボールやビールが多い日々。たまに飲むと次の朝見事に寝坊するので、要注意です!
あなたは千曲川(ちくまがわ)をしっていますか?
この質問をすると長野県民のうち200万人くらいの人が「はい。」と答えるでしょう。ちなみに長野県の人口は約202万人です(2022年8月1日現在)。
それではこの質問はどうですか?
あなたは「道の駅 花の駅千曲川」を知っていますか?
この質問をすると「道の駅なの?花の駅なの?どっちなの??」という疑問がわいてきて、質問に答えるのを忘れる人が続出するでしょう。
伊奈香澄にもこの謎はまだ解けていません……。
2022年10月は北信地域(信州北部)で新しい商業施設のオープンが目地を押しでした。このブログでは長野市街地にオープンした「綿半 権堂店」や↓
湯田中温泉にオープンした「YUDANAKA BREWERY COMPLEX U」を紹介してきました↓
そして、この短い期間に3件目となる新しい商業施設がオープンしたのです!(リニューアルオープン)
それが「道の駅 花の駅千曲川」です↓
新しい場所好きの伊奈香澄は、居ても立ってもいられなくなり早速行ってみました!
この記事ではリニューアルオープンした「道の駅 花の駅千曲川」で売っている新鮮な農作物やおみやげと、併設されている「Cafe 里わ」にいた驚きの彼を紹介しています。
外観だけでなく機能もUPした「道の駅 花の駅千曲川」
「道の駅 花の駅千曲川」がオープンしたのは2002年。1991年からはじまった設置実験を経て道の駅1号店が正式オープンとなったのが1993年。道の駅の中ではそれほど古いわけではありませんが、今年(2022年)で開業20周年を迎える中堅社員です!
2022年8月現在、道の駅は全国に1,198か所あるそうです(※1)。先輩風を吹かせれれる道の駅も、数多くいることでしょう。(笑)
(※1)国土交通省 道の駅案内
そのような中堅社員がこの度リニューアルオープンしました。
直売所が広くなって取り扱い品目が増え、併設されている「Cafe 里わ」も広くなって新しい仲間(?)も加わりました↓(新しい仲間はのちほど登場します)
今までは小さな子どものおむつを変えるときは、多目的トイレにあるベビーベッドを使うしかありまえんでした。しかし、今回のリニューアルオープンにともない、専用のおむつ替えスペースができたのです↓
おむつ替えスペースの隣にはなんと、おむつやおしりふきを買える自動販売機もあるのです!
旅先ではおむつを忘れてたり、おしりふきを予想以上に使ったりと想定外のことは起こるもの。そのようなときに、現地でおむつやおしりふきを買えるのは、とても心強いと思います。
また、2023年にはビジターセンターやアウトドアショップがオープンするとのこと。これからも進化する「道の駅 花の駅千曲川」から目が離せません!
野菜やくだものが充実しているパワーアップした直売所
それではまず、直売所の紹介をしていきます。
以前の直売所は、それほど大きくない建物の中に野菜やくだもの、それにおみやげが所狭しと並べられていました。通路も狭く、買い物かごをもった状態ですれ違うのは難しいほど。商品がたくさんあるのはいいことですが、お世辞にも買い物がしやすいと言えませんでした……。
それが今回のリニューアルにより買い物がしやすくなりました↓
通路が広く天井も高いので、開放感があります。伊奈香澄が遊びにいった日はオープンしたてでお客さんも多かったですが、落ち着くと快適に買い物ができると思います。しかも、野菜やくだもとが所狭しと並んでいる状況は変わりません!どれを買おうか迷う幸せな時間はなくなっていないので、安心してください。
それでは直売所の中で気になった商品をご紹介します。
晩ごはんのおかず作れそうな野菜のラインナップ
信州といったら野沢菜ははずせない
信州の野菜(漬物)といったら野沢菜は外せないですよね?都市部ではちょこんと売っている野沢菜も信州では豪快売っています↓
見てください、積み上げられた野沢菜を!信州では毎年秋になるとこの光景を見ます。
しかし、これはまだ漬物になる前の野沢菜。家でマイ野沢菜を作りたい人は、漬ける前の状態で買ってみてください!
「おいおい、家で浸けるなんて無理だよ〜」……と思った人のために、すでに漬けてあるものもあります↓
ほら、これなら漬けてあってすぐに食べられるでしょ?(笑)
安心してください。もっと少ない量のありますので、「今晩のおかずにちょっとだけあればいいの」という人も野沢菜を買ってみてください。
味噌汁に入れるとおいしいなめこ
寒くなってくるの食べたくなるもの。いろいろあると思いますが、信州での定番の一つはなめこの味噌汁。
味噌汁に合いそうなこぶりのなめこが売っていました↓
なめこには独特のヌメリがあります。味噌汁に入れてもヌメリは健在!このヌメリが熱を閉じ込めて、いつまでも温かく食べれるのがなめこの味噌汁なのです!(猫舌の伊奈香澄には辛いですが……)
ヌメリの正体はムチンという粘着物質。ムチンには胃の粘膜を保護したり、肝臓や腎臓の機能を向上させる力があるとか。これからたくさん食べたり飲んだりする機会が増える季節になるので、体を労る意味でもなめこの味噌汁がおすすめです!
セロリ?ふき!?いいえ、ルバーブです!
あなたはルバーブを知っていますか?伊奈香澄は信州に移住するまで知らなかったです……。これがルバーブです↓
セロリやふきにも見えますが、これはルバーブという野菜です。元々は西洋の野菜で信州での栽培がはじまったのは、大正から昭和のはじめころに宣教師が持ち込んだためとも言われています。
ルバーブはそのまま食べるととても酸っぱいそうです。オススメの食べ方はジャム!すでにジャムになった製品も売っていますが、このルバーブを買うとなんとジャムのレシピが無料でついてきます。時間のある休日の午後、おうちでゆっくりルバーブジャムを作るのも、いいと思います。
この世の天国!充実したくだもののラインナップ
野菜に負けず劣らずくだもののラインナップも充実しています。
秋の人気No.1のくだもの ぶどう
秋のくだものといえばぶどうですね。この道の駅にももちろん売っていましたよ!↓
ナガノパープルに↓
あなたも大好きなシャインマスカット↓
買うためには勇気がいる高級ぶどうまであります↓
しかしこのぶどう、高級なわりには名を名乗らず、箱や周囲を見ても品種が分かりませんでした。見た目から想像すると「クイーンルージュ」だと思いますが、誰かわかる人がいたら教えてください……(汗)
信州といえばやっぱりりんご
信州のくだものといえばりんごは外せないですよね↓
色を見るだけで甘さを想像できるりんご。箱入りのりんごは贈答用におすすめです。
もっと気軽におうちで食べたい人はこちら↓
値段はリーズナブルですが、味はれっきとした信州のりんご!おうちで食べるには十分です。
皮を向いてそのまま食べたり、煮込んでジャムにしたり、ミキサーにかけてジュースにしたり。人の数だけ楽しみ方があるのがりんごの魅力!
その中でも伊奈香澄おすすめの食べ方は、皮ごと食べること。皮にはりんごの栄養分が含まれており、一緒に食べると満腹感もあります。冷蔵庫で冷やしてから軽く洗って、まるかじりしても楽しいかもしれません。
なかなか見ないあけび
あなたは「あけび」というくだものを知っていますか?伊奈香澄は名前を聞いたことはあったものの、実物を見たのは初めてでした↓
不思議な見た目のあけびですが、中を開くと種を覆うゼリー状の果肉があります。その果肉は甘みがあり、滋養強壮にもいいそうです。
熟してくるとパックリ実が開くようです↓
香澄妻曰く、あけびは甘くておいしいそうです。見慣れない見た目ではありますが、香澄妻を信じて一度食べてみませんか?
おうちですぐに食べられる加工食品
直売所の楽しみといえば野菜やくだものもいいですが、おうちですぐに食べられる加工食品もいいですよね!
おすすめの加工食品を紹介します。
ぼたんこしょうを使った糀(こうじ)
はじめに紹介するのは、お肉や野菜、それにご飯にも合う「ぼたんこしょう糀」です↓
ぼたんこしょうとはピーマンを丸く膨らませたような、辛い食べ物。それに(おそらく)味噌をまぜたのもが「ぼたんこしょう糀」です↓
ぼたんこしょう自体はとても辛いものですが、ぼたんこしょう糀では優しく旨味のある味にアレンジされていました。
一度ハマると癖になり、ご飯ばかりが進む魔力をもった食べ物です。
信州といえばやっぱり蕎麦!
信州の代表的な食べ物といえばやはりそばですよね!?
「信州で食べた蕎麦をおうちでも楽しみたい!」
そんなあなたのためにとっておきの商品がこちら↓
信州北部に住む人なら誰でも知っているのではないか?と思うほど有名な「雪んこそば」。伊奈香澄も子どものころ、よくおばあちゃんに作ってもらって食べていました。(食べていたのは右側の安い方)
実はこのそばを作っている「桝田屋食品」は飯山市の会社。この道の駅から車で20分ほどの距離に工場があります。(工場見学はおそらくできません。)
おみやげとして友人やご近所さんにあげるならこちら↓
さきほどの雪んこそばを含む豪華食べ比べセットです。信州限定ですので、喜ばれること間違いなしです!
りんごやにんじんを使ったジュース
くだものを使ったジュースも捨てがたいアイテム。ジュースのコーナーをざっと見ただけでもこれだけのジュースが並んでいます↓
オーソドックスなりんごジュースはもちろんのこと、やや珍しいにんじんとりんごのジュースも↓
飯山市北部にある鍋倉高原では、あえて雪の下で5か月間にんじんを眠らせた「スノーキャロット」を作ります。スノーキャロットの特徴はにんじん独特の臭みがなく、糖度が高いこと。まるでくだもののようになるそうです。
そのようなスノーキャロットとりんごをブレンドしたジュースがこちらです。
歴史ある飯山市の地酒
信州は全国で二番目に酒蔵が多い県であり、その数は約80といわれています。(※2)
(※2)長野県酒造組合 蔵元紹介
もちろん飯山市にも酒蔵があります。どちらも歴史のある貴重な酒蔵です。
飯山市の北の方で醸造されている「北光」
飯山市の北のはずれ、鍋倉高原のふもとにある酒蔵「角口酒造店」。創業はなんと1869年(明治2年)。歴史のある酒蔵なのです。
角口酒造店がつくる地酒の銘柄は「北光(ほっこう)」。もちろんこの道の駅にも売っていました↓
このお酒は信州で生まれた酒米「金紋錦(きんもんにしき)」を使っています。実は金紋錦にはちょっとしたストーリーがあるのです。
品種登録された当時(1956年、昭和31年)の技術では精米が難しく、その後に品種登録された「美山錦(みやまにしき)」が主流になったこともあり、生産量も多くありませんでした。
そこに救いの手を差し伸べたのが石川県の酒蔵「福光屋(ふくみつや)」。
栽培農家と全量買い取りの契約をするだけでなく、栽培の指導まで行ったそうです。その後、少しずつ飯山市内の酒蔵でも使われるようになり、今日にいたりいます。
他にもこんなにかわいいお酒もあります↓
見た目はかわいいですが、中身はちゃんとお酒です。銘柄は「優撰(ゆうせん)」。金紋錦を使ったような高級なお酒ではありませんが、地元の人が普段から飲む、変わらない味が人気のお酒です。
冷蔵コーナーにはスパークリングも売っていました↓
このスパークリングはお酒に炭酸水を加えたものではなく、瓶内で発酵させたときに発生するガスによって「スパークリング」となっています。
実はこのスパークリング、飲むまでに少し時間がかかります。
何も考えずに栓を開けると、プロ野球チームが優勝したときのようなお祭り騒ぎになってしまいます。(あれはビールですが)
線を少しだけあけると(プシュっと音がする程度)、液面がみるみるうちに上昇してきます。そして、あふれる前に再び栓を閉めるのです。
この作業を最低でも5回程度は繰り返します。するとだんだん液面が上がらなくなってきて、ようやく飲めるのです。
この不思議な体験を、ぜひあなたのおうちでもどうぞ!
台風19号災害から立ち上がった「水尾」
次に紹介するのは飯山市の市街地にある酒蔵「田中屋酒造店」。創業は1873年(明治6年)。「水尾(みずお)」という銘柄の方が有名かもしれません。
飯山市のお酒といえば北光より(おそらく)有名な水尾。もちろん水尾も売っていました↓
醸造アルコールを含まず、米と水、そして米麹だけで作られる純米吟醸酒。その純米吟醸酒を一度だけ火入れして瓶詰めしたのがこのお酒です。2022年9月に発売された秋の限定商品ですので、お好きな方はどうぞ!
田中屋酒造店がある飯山市の市街地は2019年の台風19号災害で被災しています。飯山市を流れる千曲川そのものは氾濫しませんでしたが、千曲川からの逆流を防ぐために水門を閉じられた支流の皿川が氾濫してしまったのです(内水氾濫)。
このとき田中屋酒造店を助けたのが、復旧ボランティアとして集まった300人の同業者や取引先の人。太ももの高さまで浸水し、設備の8割が使えなくなりましたが、集まった300人のおかげで被災後約1か月半で醸造を再開できたのです。
この被災を機に、県外で働いていた息子さんが家業を継ぐことを決めて、現在は親子で酒蔵を守っているそうです。
生まれ変わった「Cafe 里わ」にいた新しい仲間とは!?
リニューアル前から人気のあった「Cafe 里わ」。カフェと言いながらカフェメニュー以外にもカレーやピザもあり、しっかりごはんを食べられるお店なのです。しかも、以前はいなかった新しい仲間(?)も加わっていました。
開放感のある内装
リニューアル以前も木のぬくもりが感じられる内装でした。しかし、リニューアルを機に使われる木の色が明るくなり、天井も高くなっていました↓
席のスタイルにもバリエーションがあり、4人がけや2人がけの席の他に景色を眺められる横並びの席や、小さな子どもでも安心して座れる席もありました↓
壁には飯山市の写真が飾ってありました↓
ファットバイクと呼ばれるタイヤの太い自転車に乗れば、本当に雪の上を走れます!
伊奈香澄も自分のマウンテンバイクで雪の上を走ったことがありますが、雪にハンドル(前輪)を取られて転んだことも。自転車の練習をはじめたころの懐かしい気持ちになれます(笑)
ファットバイクであれば、マウンテンバイクよりさらにタイヤが太いのでまだ乗りやすいと思います。
配膳は猫型ロボットにお任せ!
リニューアルを機に新しく加わった仲間を紹介します。彼です↓
彼は猫型の配膳ロボットであり、店内を動き回って注文された料理を届けるのが仕事です。未来からのび太くんを助けるためにやってきた訳ではありませんので、安心してください(笑)
名前は「里にゃん」といういうそうです。「トラえもん」でなかったことに胸を撫で下ろしました。
顔がモニタになっており、背中(体の中?)に料理を載せます↓
彼の待機位置は決まっています。待機位置から出発するときに、お客さんに通路を塞がれないようにかわいい足跡が書いてありました↓
彼がめずらしいからといって、通路を塞いで遊ばないように気をつけてください。
料理を頼むとこのように運んできてくれます↓
まだ試用期間中なのか、実際には(見切れている場所に)人がついて料理を運んできます。もしかしたら、いつか独り立ちする日がくるのかもしれません。
「Cafe 里わ」自慢のランチメニューとは?
猫型ロボットの彼(と店員の方)が持ってきてくれたのがこちらの料理です。伊奈香澄が頼んだのはカレー↓
大きなじゃがいもと、大きなにんじんがたっぷり入ったカレー。具材は大きいのに柔らかく、少しだけ辛いカレーの味がついているので、野菜が苦手な人でも食べやすいと思います。
じゃがいもはほくほくしていて素材の味を感じられ、反対ににんじんは相性ばっちりのカレーとのコラボテイストを楽しめるのです。
お肉はあまり入っていませんが、大きな野菜とたっぷりのご飯(写真は大盛り)で十分満足できます。また、今だけオープン記念のサービスでつぶした里芋(大和芋だったかも……)がついてきました。(右上のグレーの食べ物)
里芋はとくに味付けをしていないらしく、自然な味わいを楽しめるのが特徴。味を変えたい人はカレーを少しつけても美味しく食べられます。
そして香澄妻はピザを頼みました↓
たっぷりのきのこの上にのりがまぶしてあるピザ。ピザというとチーズやウインナーの香りが強いイメージがありますが、このピザからはきのこの香ばしい香りが漂ってきます。
生地はふかふかの少し厚め。やわらかいので、あまり強くないきのこの味を邪魔することなく、チーズとの相性も抜群です。
本当は香澄娘とカレーを食べる予定でしたが、カレーが思いの外辛く、また香澄娘が思いの外ピザを気に入って食べていたのです。そのため、香澄妻は結局半分くらいしかピザを食べられず、大盛りカレーを伊奈香澄とわけて食べていました。
しかし、お腹が膨れてきたころに気になる食べ物を発見してしまった伊奈香澄。食後のデザー卜は別腹ということで栗のソフトクリームを頼みました↓
お腹が膨れたあとに3人でわけて食べるのには、ちょうどいい量でした。
また里にゃんが運んできてくれないか期待していましたが、普通に店員の人が渡してくれました(笑)
最後に
今回は飯山市にリニューアルオープンした「道の駅 花の駅 千曲川」を紹介しました。
この場所にはすてきな食べ物や飲み物がたくさん。実は今回紹介できなかったものもたくさんあります。
どのようなお土産があったかは、実際に現地に足を運んで確認してみてください。
秋の信州へあなたが遊びにくるのをお待ちしています。
ではまたのちほど。