どうも、信州の寒さに震えながらセミが鳴く夏の動画を見ていた伊奈香澄です。
信州の冬は厳しいもの。冬になると夏が恋しくなります。しかし、最近の信州の夏はとても暑いため夏になると冬が恋しくなるもの。
……1年中、ないものねだりをしています(笑)
「あなたは軽井沢町に行ったら三笠ホテルのカレーパンを食べますか?」
この質問をすると、来週はじめて軽井沢町に行く392人くらいの関東在住の人が、すでに行ったことのあるような言い方で「はい。」と答えると思います。
それではこの質問はどうでしょうか?
「あなたは軽井沢町に行ったら、どこのお店でランチを食べますか?」
この質問をすると、先週はじめて軽井沢町に行ってきた529人くらいの関西在住の人が、異国の地でオアシスを見つけたように「つるとんたん!」と答えると思います。
伊奈家が家族旅行(日帰り)で軽井沢町に遊びに行くと、リピート率が高いうどんのお店「つるとんたん」。このブログでも何度か登場しています↓
これまでの記事ではあくまでも「軽井沢町の記事に登場するお店」でしたが、今回は違います。
なんと、今回は100%「つるとんたん」特集です!
「つるとんたん」が大好きなあなたも、普段は「つるとんたん」の近くにある有名なお蕎麦屋さんに行ってしまうあなたも、ぜひこの記事を読んでみてください。
この記事を読めば、2週間くらいは「つるとんたんに行きたくて仕方ない症候群」になることでしょう(笑)
素材にこだわったうどんのお店「つるとんたん」とは?
はじめに「つるとんたん」がどのようなお店なのか簡単に紹介します。
創業者である加藤精一氏が全身となるうどん屋「本家さぬき」を大阪でオープンしたのが1978年。当時の大阪では一般的ではなかったコシのあるさぬきうどんを関西に持ち込んだのです。このお店の味を大阪の文化と融合させたのが、1989年にオープンした「つるとんたん」なのです。
しかし、加藤精一氏は病弱の身で入退院を繰り返す生活。息子である加藤友康氏が22歳のときに、残念ながら加藤精一氏は亡くってしまいます。
当時、加藤友康氏は音楽活動にのめり込みプロデビューのお話もあったとか。父が急逝したとはいえ、音楽活動か家業か悩んだ加藤友康氏はついに家業を継ぐと決めたのです。
当時、父から引き継いだうどん屋はひどい有様だったといいます。
- お店の食器を割っても平気な従業員
- 給料日になると麻雀に行って戻ってこない従業員
- おまけに会社には20億円の負債
実は「つるとんたん」を開業したのは息子である加藤友康氏。家業を継いだのはいいものの、なかなか軌道には乗らなかったそうです。
事業資金がない中でのうどんの研究。出張の日程を縮めて経費を節約するため、1日15食のさぬきうどんを食べたこともあったとか。
そのような状況だったにもかかわらず、今では多くのお店を展開する人気のうどん屋に成長したのです。東京、大阪、海外、そして軽井沢に合わせて30店舗の展開する「つるとんたん」(2023年1月現在)。
ぜひ、一度苦労の乗り越えたうどんの味を楽しんでみてください。
「つるとんたん」のHPはこちらです↓
本パートの執筆ではこちらの記事を参考にしました↓
食前酒に1杯のクラフトビールを!?
土曜日のお昼どき。お店に入ると1台のストーブが出迎えてくれた。
ここで待っていれば、瑞々しいうどんが食べられるのだ。
ほどなくして通された席から見えるのは、高くて趣のある天井。以前通された2階へ続く階段は、今日も相変わらずやさしい表情でお客さんを出迎えている。
……しっくりこないので、いつもの口調に戻します(笑)
いつもは2階の半個室に通されるのですが、今回は混んでいたようで1階のオープン席でした。
オープン席といっても隣の席とある程度離れているため、周りの会話の声が大きく感じることもありません。
さっそくうどんを……といいたいところですが、「つるとんたん」に来ると必ず飲むクラフトビール。今日の1杯はこちらです↓
今回楽しんだのはオラホビールの季節限定銘柄である「ビエール・ド・雷電季節仕込みビール 冬仕込みポーター」↓
2022年の11月はじめ頃に発売されたそうですが、なかなかお目にかかれず……。まさかこのお店で出会えるとは思いませんでした!
ビールの感想はこちら↓
- 口に含むと最初に広がるのは爽やかな苦味とローストした香り
- 苦味はしつこくなく、しかし優しすぎることもなくしっかり主張する味
- ロースト感のある味と共演するのは原料の瑞々しさ
ギネスビールほどの繊細さはありませんが、その代わり瑞々しさの中にあるロースト感が押し出された味でした。普段あまりビールを飲まない人にもオススメです。
え?食前酒にしては量が多いのではないか、ですって?
実はそうなんです。さすがにうどんを食べる前にこれを飲み干すのは無理でした……。実際はうどんを食べながら最後まで美味しくいただきました。
つまりうどんの味を邪魔しない、さっぱりしたビールだったのです!
あっさり?こってり?お好みで選べるうどんのメニュー
うどん……と聞くと平日のランチに軽く食べるもの、というイメージがあるのではないでしょうか?
時間がないときにサッと食べられるのはうどんのいいところですが、どうしてもうどん=さっぱりした軽い食事というイメージがあると思います。
しかし、「つるとんたん」は違います。あっさりしたメニューはもちろんありますが、こってりした食べごたえのあるメニューももちろんあるのです!
あっさりメニューとこってりメニューの一例はこちら↓
一目見ただけで違いがわかりますよね?(笑)
それでは実際に食べたうどんを紹介していきます。
あっさりメニュー「国産鶏 鶏のおうどん」
はじめに紹介するのは香澄妻が頼んだ「国産鶏 鶏のおうどん」。
かまぼことネギ、というシンプルな具材にゴロッとした鶏肉が入ったうどん。つゆを一口飲めば鶏のだしがいかに大切な仕事をしているのか、と気付かされます。うどんにもしっかり絡んでいる鶏のだし。シンプルなのに味は淡白ではないこのうどんは、ある意味とても豪華だと思います。
シンプルゆえに素材の味を一つひとつ楽しめるのもいいところ。かまぼこやネギでさえ、主役の一人として登場します。もしかすると、このうどんはかまぼこやネギの美味しさを堪能できるように、と考えられているのかもしれません。
やや忘れがちな鶏肉も、やわらかくさっぱりしていてうどんの全体の雰囲気にマッチしていました!
こってりメニュー「カレー三昧のおうどん」
伊奈香澄が頼んだのは「カレー三昧のおうどん」。
見るだけでお腹がふくれそうなうどん。カレー三昧というよりは「茶色三昧」ですね(笑)落ち着いて具材を一つずつ紹介しますね♪
まず目に入ってくるのがで~んと横たわっているとんかつ。そして、とんかつの上に偉そうに頭を乗せているエビフライ!
(もし、↑この二人がジャニーズのアイドルなら、そのまま雑誌の表紙になりそうですね、笑)
具材は他にもありますよ。これでもか!というほどコラーゲンたっぷりの牛すじ、そして紅一点……ではなく緑一点のネギ。このネギがいなければ引き締め役がいないため、重要な役どころです!
外はサクサク、中はやわらかいとんかつ。味はついていないため、カレーのつゆにつけて食べます。
時間が経ってくると衣がやわらかくなりますが、サクサクしているうちに食べるのがオススメ。
見た目の通り骨太……ではなく身の太いエビフライ。こちらもカレーのつゆにつけて食べましょう。ただし、つけぎるとエビの素材の味が弱くなるため、注意が必要です。
そして、とろとろに煮込まれた牛すじ。この牛すじを食べるときだけは、この世に噛む力があることを忘れさせてくれます。しかし、ややこってりしているため、他の具材と交互に食べた方がいいと思います!(他の具材も結局こってりしていますが……。)
おっと!具材に気を取られて肝心のうどんを忘れていました(笑)
実はカレーのつゆは見た目ほど味は濃くありません。だしの味も感じられるため、あくまでもうどんに合わせることを前提に作られています。
うどんそのものは適度なコシがあり、柔らかすぎず固すぎずちょうどいい食感。カレーのつゆに絡んでも負けない、心強いうどんでした。
そのころ、香澄娘は……
2歳の香澄娘はまだうどん1杯を食べられません。そのため、香澄妻と伊奈香澄のうどんをわけてもらって食べていました。
「国産鶏 鶏のおうどん」を食べ終えてあと、「カレー三昧のおうどん」を食べる香澄娘。後者を美味しそうに食べていた気がしました。
さっぱり味が好きな香澄妻と、こってり味が好きな伊奈香澄。香澄娘の味覚は伊奈香澄に似たのかもしれません(汗)
最後に
今回は軽井沢町にある「つるとんたん」を紹介いたしました。
うどん屋というビジネスの裏に隠された苦労や、幅広いお客さんの好みに対応できるよう作られたメニューなど企業努力を感じました。
伊奈香澄がおいしいうどんを食べられるのは、創業者や現社長、それに「つるとんたん」に関わるすべての人のおかげだと思います。
お金を払えば、苦労の末に完成した味を楽しめる。便利な世の中だと思います。
伊奈香澄はこれからも軽井沢町の「つるとんたん」を応援します。あなたも軽井沢町に行った際には、ぜひ足を運んでみてください。
軽井沢町の「つるとんたん」の地図はこちらです↓
軽井沢町へ行くのが難しい人はこちらでも「つるとんたん」の味を楽しめます↓
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ではまたのちほど。