どうも、日産自動車の新型フェアレディZの魅力に取り憑かれている伊奈香澄です。
時代はエコ、そしてSDGs。時代に逆行していることは大いに理解した上で2人乗り、後輪駆動、V6エンジン、6MTというスペックには憧れてしまいます。
まぁ、間違っても冬の信州の山では乗れませんが……笑
「あなたは他の人の話を否定しないで聞けますか?」
この質問をすると「はい。」と答える人もいると思います。しかし、それ本当に否定しないで聞けていますか?
会社で部下の報告や仕事の成果に不備があったとき、夫(妻)に頼んだ家事が希望どおりにできていなかったとき、子どもの成績が伸び悩んでいるにも関わらず勉強に身が入っていないとき……。
事情や原因の所在はいろいろあるとしても、まったく人の話を否定しないで聞ける人などなかなかいないのではないでしょうか?
今回は久しぶりに「信州人、本を読む。」シリーズをお届けします。
この記事でご紹介する本は『否定しない習慣』。
著者は「リーダー育成家」という肩書を持つ林健太郎氏。これまでフィリップ・モーリス社やフェラーリ社をはじめとしてベンチャー企業から家族経営の企業まで、800人を超える経営者や管理職にコーチングの指導をしてきた実績のある方。
そのような著者が書く人間関係を円滑にする極意とはどのようなものなのでしょうか?
この記事では『否定しない習慣』のあらすじを紹介し、本から学んだこと(本を読んで感じたこと)を解説します。また、伊奈香澄は長年組織ではたらく中で人間関係に悩んできた一人。一般社員の立場からこの本を読んだ感想も述べたいと思います。
この記事を読むとあなたも『否定しない習慣』を読みたくなり、会社だけでなくプライベート(特に家庭)の人間関係も改善できるかもしれません。
『否定しない習慣』のあらすじ
はじめにこの本のあらすじを紹介します。章立ては次のようになっております。
- 第1章 気づかないうちに否定する人の心理
- 第2章 「否定しないマインド」の作り方
- 第3章 否定しない技術
- 第4章 「否定しない自分」を作る習慣
- 第5章 「いい人間関係」を作る会話の技術
第1章ではよくやる言動が実は否定だったと学べます。日本人が好きな「よかれと思って」や「子どものためを思って」に続く言動は「否定」に相当してしまうのです。
第2章では否定しないようになるための素地を作ります。人間関係において話が正しいかどうかよりも大切な何かがわかります。
第3章では否定しない技術を学べます。否定してしまうのはあなたの人間性の問題ではなく、「否定しない」という技術を知らないだけ。技術であれば訓練すれば身に着けられはずですので、安心してください。
第4章では否定しない習慣を身につけるためのトレーニング方法を学べます。知識は知っているだけでは何の約にも立ちません。ぜひ、実践して一つでもこの本に書かれていることを身に着けましょう。
第5章ではより具体的な会話術を学べます。繰り返しになりますが、否定しないのはあくまでも技術。言葉遣いや自分の心の持ちように少し気を遣うだけで、相手との関係がグッとよくなるとわかります。
あらすじを読んだだけでも、「今、悩んでいることに当てはまる」という方もいるかもしれません。
まずは自分の身近の人を幸せにしよう
この本はあくまでも経営者や管理職の方に向けて書かれた本です。
そのため、参考とするケースは会社での業務中の会話であり、参考とする人間関係は上司と部下を想定しています。
しかし、会社を離れたあなたは家の中で配偶者(パートナー)や自分の子どもに対して同じことをしていませんか?
配偶者(パートナー)と意見が食い違ったとき、理屈で相手をねじ伏せようとする。子どもがわがままを言ったとき、子どもの言い分を聞かずに一方的に否定する。
これ、もしかするとあなたが会社で上司にされた(と思っている)ことではありませんか?
もちろん意識的にそうする人はあまりいないでしょう。しかし、人間は自分がされたマイナスのことを無意識のうちに身の回りの人(とくに自分より弱い立ち場の人)にしてしまうもの。
まずは「自分がされたことを家族にしてしまっているかもしれない」と気づくことから始めましょう。それに気付くだけでも大きな一歩だと思います。
そして、つい家族を否定してしまう自分を許してあげましょう。人間関係の基本は許すことだと思います。自分を許せないと相手を許すこともできません。
最後に家族を否定しない関係を築きましょう。自分を許せたら、あなたの周りにいる家族がどれだけ大切で素晴らしいか気付けると思います。
自分と同じくらい、あるいは自分以上に大切な家族が悲しまないように「否定しない習慣」を身につけましょう。
伊奈香澄が世の中の管理職の方へのお願いしたいこと
あなたの部下にはどのような方がいますか?
- 自分の考えに共感してくれるうえ、パフォーマンスが高くて組織に協力してくれる方。
- 考えは合わないこともあるが、パフォーマンスは高い方。
- 組織が求めるパフォーマンスが足りずにあまり貢献できていない方。
これに性格の話も加わると、素直な方、意見を持っているが建設的な方、なかなか自分の考え方を変えられない方など人の数だけいろいろな方がいると思います。
会社の人事は上司も部下もお互いを選ぶことはできません。だからこそ、何かの縁で同じ組織で働いているのだと考えるのもいいと思います。
せっかく縁があって出会った部下。少なくとも会社にいるうちだけは幸せに仕事をしてほしいですよね?
経営者や管理職の方は頭の回転が速く、原理原則と今起こっている現象を比べて分析することが得意だと思います。これはビジネスにおいてはとても重要なことです。
しかし、その考え方をそのまま人となりに当てはめるのは、少し待ってください。
結果が伴っていなくても、組織の役に立ちたいと思っている部下はいます。結果が伴っていないのにも何か理由があるのかもしれません。
その理由を取り除くきっかけをあなたが提案できれば、部下は大きく成長するかもしれません。
そうなると結果的にあなたは部下への貢献度も組織への貢献度も大きくなり、管理職冥利に尽きるでしょう。
以上、一般社員の伊奈香澄からのお願いでした。
最後に
今回は『否定しない習慣』という本を紹介しました。この本には会社の人間関係を良好にするだけでなく、一番身近な家族を幸せにする技術が書かれていました。
繰り返しになりますが、否定してしまうのはあなたの人間性の問題ではありません。今まで否定しない習慣がなかっただけのことです。
あなたのこの本を読んで幸せな人生を家族や会社の方と一緒に歩んでみてください。
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ではまたのちほど。