どうも、ごぼうを使った料理にハマっている伊奈香澄です。いつの間にかぼごうの皮むきがうまくなりました(笑)
今回は『信州人、本を読む。』シリーズをお届けします。
皆さんはどんな職業に就いていますか?自営業でしょうか?あるいは会社員でしょうか?
会社員の人の中には、いつかは起業したいと思っている人もいるのではないでしょうか?
今回はそんな皆さんにオススメの本をご紹介します。
タイトルは『会社を辞めない起業』です。
起業というと、一念発起して会社を辞めて退路を絶ってやるというイメージもありますが、この本ではそのやり方はオススメしていません。
それではどのように起業をするのがベストなのか?また、そもそもビジネスとは何なのか?ということのヒントはこの本には書かれています。
あらずじ。
本のタイトルから想像すると『起業しても会社員を続けたほうが良いですよ。』と聞こえてきそうな本ですが、決してそんなことはありません。
この本には『ビジネスがある程度軌道に乗ったタイミングが会社員を辞める時』と書いてあります。しかし、そのハードルは高く、会社員を辞めるタイミングは『副業の収入が本業の収入を上回った時』です。
また、そもそもビジネスとは何か?という話にも触れています。①世の中の困りごとを探し⇒②その解決策を探し⇒③自分にしか出来ないやり方で解決する…と言ったビジネスの基本と、それを達成する方法が書かれてます。
『俺は自分のビジネスで食べていく!もう会社には縛られないぞ!!(ビジネスの内容はこれから考えるけどね。)』
…のように7時58分に発車しようとしているあずさ2号に
『まぁ一旦落ち着きましょう。』
…と森本レオが諭すような本です(笑)
この本を読んでほしい人。
この本を読んでほしいのは次のような人です。
A.今すぐ起業をしたくて仕方ない人
B.自分のビジネスを持ちたい人
まずは『A.今すぐ起業をしたくて仕方ない人』に読んでほしいです。この本を読むと起業の大変さや会社員という立場がいかに恵まれているか?ということがよく分かります。
会社員は朝会社に行くと、自分のすべき仕事がありますよね?その仕事は誰かがお客さんからもらってきた仕事です。
仕事(案件)が終わると、お客さんから入金がありますよね?それは誰かが請求書を発行して入金を確認しているからです。
給料日になると口座に給料が入りますよね?それは誰かが給料を計算して、代わりに税金を納めて残りを口座に入金しているからです。
このように会社は各々がその役割に徹することによりチームとして全体が回るような仕組みになっています。皆さんが自分の仕事に集中できるのは、他の誰かが皆さんの担当分以外の仕事をやってくれているからです。
しかし、起業をするとこういったこと全てを自分でやらなければなりません。もちろん人を雇ってやってもらうことはできますが、労務費が発生します。
また、会社員は会社への貢献度に関わらず定額の給料が支払われます。(サボるなどは問題外ですが、)しかし、起業をすると自分の給料は自分で稼がなければなりません。
また、『B.自分のビジネスを持ちたい人』にも読んでほしいです。(これはA.の人にも当てはまる内容です。)
『あなたはなぜ自分のビジネスを持ちたいのですか?』
会社に縛られずに働きたい、頑張った分だけ成果(報酬)がほしい…といった鼻息が荒い理由も良いと思います。
しかし、本来ビジネスとは誰かを助けるためにするものです。報酬(お金)はあくまで誰かを助けられた結果です。
自分はどうやったら世の中に貢献できるのか?と考えることはビジネスを持つ上で常に心にあるはずのマインドだと思います。
この本を読み、それでも自分のビジネスを持って起業したいと思うことができれば、あなたにとってこの本の代金(1,500円)はとても安いと思います。
この本を読まない方が良いかも(!?)しれない人。
この本を読まない方が良いかも(!?)しれないのは次のような人です。
まずは『すでに起業で成功している人』です。これは言うまでもありません。すでに成功しているのであれば、起業の大変さやビジネスとは何か?ということも十分に理解されていると思います。
次は『勢いでやった方が物事がうまく進む人』です。
この本で書かれている起業のスタンスは『とにかくリスク』を下げることです。会社員という安定した立場でいるうちにビジネスを軌道に乗せ、副業(ビジネス)の収入が本業(会社員)の収入を上回った時点で会社員を辞めることを薦めています。
しかし、世の中には色々な人がいます。
『俺は熱くなっている鉄のうちにやらないと、冷めてだめになってしまう…。』
『私の直感はこれまで正しかった。頭で考えた結論も大切だけど、最後は直感を信じてやってきた!』
こういう人の場合は、素直に自らの道を進んだ方が良いかもしれません。
しかし、こういったことが出来るのはほんの一握りの天才だけだと思います。
伊奈香澄を含む一部の天才以外の人は、リスクを下げて起業を行う方が良いと思います。
最後に。
いかがだったでしょうか。
今回は起業に関する本をご紹介しました。起業に関する本というと、どうも『行け行けどんどん!』なイメージがありますが、今回ご紹介した本はそれとは真逆です。
この本には起業のリスクを下げる方法や、ビジネスとは?という根本的なことを考える方法が書かれていました。
しかし、伊奈香澄はこの本を読んでこう思いました。
『会社員という立場でいられることに感謝しよう。』
起業をするだけならいつでも出来ます。(成功するかどうかは気にしないとすれば)しかし、あなたが今いる立場はすぐに手に入れられるものではないと思います。
就職試験に受かって入社出来たことはもちろんですが、職種によってはその職業に就くために大学や専門学校を卒業した人もいると思います。
あなたが今いる立場はやっとの思いで手に入れたものだと思います。それに毎日働けるのもあなた以外の人が、各々担当する仕事をしてくれるからです。あなたの立場はあなた自身を含む色々な人の努力によって守られているものです。
まずは会社員の立場でいられることに感謝しましょう。起業を考えるのはそれからでも遅くはないと思います。
今回ご紹介した本はこちらで買うことが出来ます↓
ではまたのちほど。