どうも、最近1週間が早く感じる伊奈香澄です。1週間前はかろうじて覚えていますが、2週間以上前は美化された懐かしい思い出です(笑)
年は取りたくないですね…。
あなたはトライアスロンを知っていますか?
この質問にはほとんどの人がYes!!と答えると思います。
あなたはトライアスロンに出場したことがありますか?
この質問にYesと答えるのは競技選手と近所の自称トライアスリートのお兄さんくらいだと思います(笑)
実は信州では夏に二つのトライアスロンが開催されます。一つ目は今年初めて開催された諏訪湖トライアスロン、二つ目は今年で31回目を迎えた野尻湖トライアスロンです。
実は伊奈香澄は4年間ほどトライアスロンをやっていた時期があり(自称元トライアスリート)、野尻湖トライアスロンには2016年〜2019年まで4回出場しています。
本来であれば毎年開催されていた野尻湖トライアスロンですが、新型コロナウイルスの影響で最後に開催されたのは2019年でした。
それがなんと今年は3年ぶりに開催されたのです!
そんな野尻湖トライアスロンに今回は応援する側として参加してきました。自称元トライアスリートだから分かる目線で、野尻湖トライアスロンの魅力をお伝えします!
(今年出場していれば「コロナの影響で3年のブランクが…」と言えたのですが、もう言えなくなりました。)
透き通る野尻湖を泳ぐスイム。
トライアスロン一つ目の種目はスイムです。
野尻湖トライアスロンのスイムの距離は1.5kmです。
野尻湖の最大の魅力はなんと言っても水が綺麗なことです。千葉市に住んでいた頃に東京湾でも何度か泳いだことがありました。お台場(東京都港区)、稲毛海岸(千葉県千葉市)、陸上自衛隊木更津駐屯地(同木更津市)、いずれも水が茶色くクロールの時に腕を前に伸ばすと水中では自分の指先を見ることができません。
そんな環境で泳いでいたので、初めて野尻湖トライアスロンに出場した時は野尻湖の水の綺麗さに驚きました!
因みにトライアスロンではありませんが、ハワイの海でも泳いだことがあります。ハワイの海も透き通っていて綺麗でした。
湖畔からスイムの様子を見ていて良いな!と思うことがありました。
スイムは通常750mの周回コースを2周します。周回コースと言っても大きなブイ(三角形の浮き)が三つ浮かんでいる意外に目印がありません。
プールで目を瞑って泳ぐと分かりますが、真っ直ぐ泳いでいるつもりでも、気が付くとどちらかに曲がります。
スイムではブイを目印にその曲がりを修正しながら泳ぎますが、それでも真っ直ぐ泳ぐことは難しいです。
しかし、今年はそのブイがもう一つ増えて四つになっていたのです!
伊奈香澄が泳いでいた時にはなかった幻の四つ目のブイが出現していました。もし、伊奈香澄が自称トライアスリートだった時にこのブイがあれば、絶対にスイムのタイムがもっと良かったはずです(笑)
平坦な道はどこ?登りか下りしか覚えていない過酷なバイク。
スイムが終わったら次はバイク(自転車)です。
因みに1.5km泳いだ後に陸に上ると少しフラフラします。姿勢が変わることと、それまであった浮力がなくなるので、体が下に引っ張られる不思議な感覚に陥ります。
中には転倒する人もいるので、気を付けて下さい。
ウエットスーツを脱いで、ヘルメットやシューズを装着してバイクに乗りましょう。
(先にシューズをペダルに固定しておいて、バイクに飛び乗ってからシューズを履く人もいます。因みに伊奈香澄はこれが出来ません。)
バイクに乗ったら45kmの旅の始まりです。トライアスロンのバイクコースは40kmが一般的ですが、コースとなっている野尻湖の湖畔道路は1周15kmです。それに合わせてバイクの距離は45kmとなっています。
しかも、バイクコースは平坦な道が一般的ですが山の多い信州ではそんな甘えは通用しません(笑)
一部平坦な道もありますが、基本的には登っているか下っているかのどちらかです。10km/hも出せないようなキツイ登りから、ペダルを漕がなくても40km/h以上出る急な下りまで、バイクコースの表情は様々です。
このコースはバイクの練習で何度も走っていますが、伊奈香澄のベストタイムは1周35分くらいです。これはバイクだけしかやっていない時のタイムなので、本番ではスイムの疲労やランへ向けての体力温存(脚力温存)のため、もっと長い時間バイクに乗ることになります。
ランが苦手は伊奈香澄はいつも「バイクを5周走るからランは免除してくれー!」と思っていました(笑)
数少ない平坦部でのバイクの様子がこちらです↓
1.5km泳いだ後にこの速度でバイクに乗れるのはすごいと思いませんか?
因みにトライアスロンはロードレースと違って前の選手を風除けに使うことが禁止されています。各選手の間が微妙に空いているのはそのためです。
伊奈香澄も前の選手に近付きそうになった時は速度を少し落として調整したり、一気に抜いたりしていました。
こうした速度の変化に対応するためにも脚を使います。そして、そのしわよせがランにきます。
アスレチックのような陸橋を渡るラン。
綺麗な野尻湖の景色を3回堪能したら(実際にはそんな余裕はありません)最後はランです。
ランは通常10kmですが、野尻湖トライアスロンではコースの都合上11km走ります。かつては16km走っていた時代もあったそうなので、これでも楽チンになりました(笑)
バイクでは時計回りに走っていた野尻湖を、ランでは反時計周りに走り始めます。そして途中、野尻湖から反れるように走り信濃町役場で折り返して帰ってきます。
野尻湖トライアスロンには『ラン陸橋』と呼ばれる名物があります。野尻湖トライアスロンではコースの都合上、バイクとランが交差するポイントがあります。そのポイントを安全に通過するためにランのコースに仮設の陸橋が作られます。
陸橋と言っても歩道橋のような緩い勾配ではありません。最近の一般住宅の階段よりも勾配は大きいです。
そんな陸橋をバイクで疲れた脚で登ります。両側に手すりがありますが、伊奈香澄は手すりを使わないと登れません(笑)
怖いのは登りではなく下りです。下りも同じような勾配なので、普通に階段を下るつもりが意外とスピードが付きます。
転ぶと心身ともにダメージがあるので、伊奈香澄は手すりを持ってゆっくり下りていました。朝、1階の洗面所に向かうおじいちゃんのように。
因みにラン陸橋は行きと帰りで合計2回も通れるので非情にお得です(笑)
また、トライアスロンの一番良いところは選手どうしで励まし合う文化があるところです。
ランが苦手な伊奈香澄は集中力が切れると歩いてしまう悪い癖があります。特に最後に出場した2019年は集中力が切れることが多く、まだ走れるのに時々歩くといっダメっぷりを発揮していました。
そんな時に励ましてくれたのが自分より後ろから走ってきたおじさんでした。おじさん自信も辛いはずなのに、励ましてくれたのです。
何度も歩いた伊奈香澄でしたが、そのおじさんのおかげでちゃんとゴールすることができました!
今となってはどこの誰だか分かりませんが、伊奈香澄が途中で諦めることを阻止してくれたそのおじさんには本当に感謝しています。
ゴールすると完走者しかもらえないバスタオルがもらえます。因みに香澄娘は毎日、お風呂上がりにそのバスタオルに身を包んでいます。気分はすでにトライアスリートなのかもしれません(笑)
2位でゴールした山本選手とは千葉市に住んでいた頃(2016年)にサイクリングイベントで一緒にバイクで走ったことがあります。
レースではないので山本選手からすると楽に流すような速度だったと思います。しかし、伊奈香澄からすると山本選手を風除けにしても付いていくのがやっとでした。。
やはりプロトライアスリートと自称トライアスリート(当時)は全然違いました。知っている選手が入賞したと分かった時は本当に嬉しかったです!
トライアスリートとフリーランスの共通点。
野尻湖トライアスロンには今回初めて応援する側で参加しました。その時に一番感じたことを少し記します。
一番感じたことはトライアスリートとフリーランスはとても似ているということです。その理由は二つあります。
一つ目は全てが自己責任であるという点です。
トライアスロンは数km走るような気軽なランニングイベントとは違います。充分なトレーニングを積まないと完走できません。
トレーニングの量が少ないと準備不足になりますが、多すぎると怪我をしてしまいます。フリーランスも同様に受注する案件が少ないと生活できませんが、多すぎると納期が守れずにクライアントに迷惑をかけたり最悪の場合は体を壊します。
このようにトライアスリートもフリーランスも全てが自己責任となります。もちろん『トライアスロンに出場する。』という選択そのものから自己責任になります。
二つ目は励まし合う仲間はいても、できるかどうかは自分次第だという点です。
トライアスロンで前述のおじさんのように励ましてくれる選手がいます。観客の人ももちろん励ましてくれます。
しかし、やるのは自分自身です。
励ましてくれるのは大変嬉しいことです。大きな力にもなります。しかし、応援と自分の努力はかけ算だと思います。
いくら応援してくれる人がいても、自分で何もしないのであれば完走できません。また、いくら自分だけが努力しても応援が全くなければ、これもまた完走は難しいでしょう。
トライアスリートもフリーランスも自己責任とは言いましたが、そこは決してドライは世界ではありません。必ずあなたを応援してくれる人がいます。しかし、その応援に応えるあなたがいない限り、成功することは絶対にありません。
これら二つのことを忘れなければ、きっとのあなたのトライアスロン人生もフリーランス人生も、豊かで納得のいくものになると思います。
最後に。
今回は伊奈香澄の出場経験を踏まえて野尻湖トライアスロンのレポートをしました。
今回はあくまで一観客としてのレポートでしたが、いつかは長野県トライアスロン協会のご協力をいただいて選手や関係者のインタビュー記事を書いてみたいです。
ではまたのちほど。