私の老後 私の年金 このままで大丈夫なの?教えて下さい。

信州人、本を読む。

どうも、最近オリジナルのわかめスープ作りが好きになった伊奈香澄です。よく作るのは乾燥わかめにかつおの粉末だしと、中華スープの素を加えてお湯を注ぐだけの簡単スープです。

あなたは老後に不安を感じていますか?

この質問をすると多くの人が「はい。」と答えるのではないでしょうか。

「老後、お金に不自由しない生活は送れるのだろうか。」

「老後のために今からどれだけお金を貯めれば良いのだろうか。」

「年金の受給額は減るだろうから、そもそも収める必要なんてあるのだろうか。」

今回はそんなあなたに最適な本を紹介します。

本のタイトルは『私の老後 私の年金 このままで大丈夫なの?教えて下さい。』です。

この本では年金をはじめとする老後のお金の話を分かりやすく解説しています。年金に限らず、お金に関する本はコロナ禍以降、急に増えた印象があります。しかし、あえて女性を対象にしたお金の本はあまり聞いたことがありません。

今回もあらすじを紹介しつつ、伊奈香澄が読んで思ったことをお伝えしようと思います。

あらすじ。

この本の章構成は次のようになっています。

  • Part1 14のケース別 私の年金シミュレーション
  • Part2 老後のお金は増やせる!年金の活用法
  • Part3 損をしない年金の受け取り方
  • Part4 フリーランス、自営業の不安を解消
  • Part5 まだ遅くない!じぶん年金の賢い貯め方

この本ではPart1でケース別(働き方や所得)によって変わる年金額をシミュレーションし、老後の生活費と照らし合わせて過不足を計算しています。そして、足りない場合をどう補うか簡単な説明がされています。

はじめに自分の立ち位置を知ることができるので、単なる知識を身に付ける本ではなく実用書として有効であることが分かります。

そして、Part2では受給する年金額を増やす方法を知ることができます。また、Part3では遺族年金や障害年金を含めて年金という制度をフル活用する方法が書かれているので、得の最大化・損の最小化のための知識を得ることができます。

Part4ではフリーランスや自営業者に向けた対策を知ることができます。厚生年金に加入できないことが、必ずしも老後にお金で困るわけではないことが分かります。

そして、Part5では自分で年金を積み上げる方法を知ることができます。国だけに頼る時代はもう終わりました。自分のことは自分でなんとかする時代になっていることを実感することが出来ます。

なぜ、女性にお金の知識を身に付けてほしいのか?

この本の著者もそうですが、伊奈香澄は女性こそお金の知識を身に付けてほしいと思っています。

それはなぜか?

男性と比べた場合の生涯賃金の低さ。

女性は男性と比べて生涯賃金が低い傾向にあります。家庭内の男女平等が一般化してきた現代でも、家事や育児をするのは女性が中心という家庭は多いのではないでしょうか。

家事や育児に追われてそもそも働けない(働かない)と加入する年金が国民年金だけになりますので、受給できる年金額は少なくなります。また、働いて(扶養範囲外)厚生年金に加入したとしても、そもそも男性に比べて賃金が少ないので、受給できる年金額も少なくなる傾向があります。

受給できる年金額に備えてお金の知識を身に付けてほしいと思っています。

男性と比べた場合の寿命の長さ。

2018年現在、女性の平均寿命は87.32歳であり、男性の81.25歳を約6年上回っています。そして、前年に比べて平均寿命が女性は0.05年、男性は0.16年伸びて過去最高を更新しています。(男女共同参画局「第1節 生涯を通じた男女の健康」より引用)

第1節 生涯を通じた男女の健康 | 内閣府男女共同参画局
内閣府男女共同参画局のページ。「男女共同...

夫婦が同じ年齢であっても女性の方が約6年長く生きる可能性があります。また、男性の方が年上であれば、その分女性が1人で生活する年数は長くなります。

「1人で生活するリスク」に備えて、お金の知識を身に付けてほしいと思っています。

知ることはプラス、知らないでいることはゼロではなくマイナス。

これは性差というよりは個人差かもしれませんが、大切なことなので書きます。

大人(特に女性は)知らないことを、知らないままでいる人が多いように思います。

世の中には知っていれば得をするお金の知識はたくさんあります。クレジットカードのポイント還元、キャッシュレス決済のポイント還元、株主優待などなど…。年金や税金の知識もこれらと同じレベルに扱うものだと、伊奈香澄は思います。

ポイント還元のことは調べる人が多いのに、年金や税金のこととなると調べる人がとたんに減るのはなぜでしょうか?

それは「年金や税金は難しくて自分には分からない。」諦めているからだと思います。

確かに年金や税金の全てを知るのはなかなか難しいです。しかし、難しいと諦めていたらいつまでも前に進むことは出来ません。

小学校の算数を思い出して下さい。「こどもたちに算数のことをたくさん教えるぞ!」と意気込んでいきなり因数分解を教える先生はいないでしょう。(そもそも因数分解は小学校ではやりませんが…。)

はじめは足し算から学び、徐々に知識を広げ活用法を学びます。年金や税金もはじめから全部を学ぼうとせず、少しずつ理解していけば良いのです。

そのために必要なことは自分で行動することです。本を読む、YouTubeを見る、税理士に聞く。方法は何でも構いません。あなたに合ったやり方が絶対に見つかります。

それに、以前より少しだけ知識が身についた時に、知識が増えていく喜びを感じると思います。こうなれば年金や税金の知識を蓄えることが、楽しくなります。

お金の知識は知っていれば当然得をします。では知らなければどうなるか?

損をすることはないので、プラスマイナスゼロなのではないか?と思うかもしれませんが、そんなことはありません。無料の情報があふれている現代では、その情報を元に得をする人はどんど増えていきます。

そんな中でいつまでもその情報を知らないあなたは、相対的にどんどん損をすることになります。早く年金や税金の知識を身に付けてメリットを長く享受しましょう。いつなくなるか分からない民間企業のクレジットカードやキャッシュレス決済の知識よりも、一生使える国の制度知識を身に着けた方がトータルでお得かもしれません。

知識を身に付ける力と、それを疑う力。

知識を身に付けることが大切と言いましたが、それと同じくらい疑う力が必要です。もちろん法律や制度の内容はそれ以外の何でもないので、疑う余地はありません。

疑うべきはシミュレーションに使われる前提の情報数値です。

この本の中では高齢夫婦無職世帯の毎月を支出を約27万円としてます。(厚生労働省「家計調査(2019年度)」より引用)

一度落ち着いて、自分の家の家計簿を見て下さい。毎月の支出ってこんなにありますか?

伊奈家は賃貸物件に住み、香澄妻の車と合わせて2台所有していますが、こんなに生活費はかかっていません。もちろん、香澄娘の生活費も含んでいます。それに老後になれば車を手放したり、高齢者向けの行政サービスを利用できたりするので、今と同程度の生活費が必要だとは思えません。(健康であることを前提としています。)

一定の条件でシミュレーションをする上で、数値を決めないといけない事情は分かります。しかし、私達はそれが自分にも当てはまるか?ということを常に意識しなければなりません。

知識は身に付けるだけでなく、それを一度疑って消化して、さらに活用してはじめてその価値があります。

あなたも正しく知って、正しく恐れて、正しく対策を立てましょう。

最後に。

今回は『私の老後 私の年金 このままで大丈夫なの?教えて下さい。』という本を紹介しました。この本を読むことで最新の(2022年4月発行)年金の知識や、不足する(かもしれない)老後資金の対策の立て方を知ることができる、と分かりました。

最後に伊奈香澄の周りで聞いた、ある勘違いを紹介したいと思います。国民年金を受給しているある人がこんなことを言っていました。

「いいなぁ、会社員は。年金が多くもらえて。」

これは大きな勘違いです。厚生年金受給者は現役時代に所得に応じて、それだけ多くの年金を納めたから老後に多く受給できるのです。多く払っているから多くもらえるだけの話です。

知識は正しく身につけましょう。

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ではまたのちほど。

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