どうも、今シーズンは遅めにロードバイク(自転車)に乗り始めた伊奈香澄です。昨年、楽しく登れていた近所の坂道が、地獄のように感じました(笑)
少しずつ体を戻していきます。
あなたはサイフに穴が空いているって知っていましたか?
え?去年新しいサイフを買ったばかりだから、穴なんて空いていないよ!
…と思った人は一度この本を読んでみて下さい。
今回、紹介するのは『サイフの穴をふさぐには?』という本です。
以前の記事で紹介した本に大河内薫さんという少し面白い税理士が登場しました↓
この本の著者はベンチャー企業の経営者であるオロゴンさんですが、税金の話を扱っているので「税務監修」という形で大河内薫さんが関わっています。
大河内薫さんは「税知識をカジュアルに」がモットーですが、この本もそんな読みやすい本になっています。
あらすじ〜サイフの穴を見つけよう!〜
この本には個性豊かな2人の登場人物が登場します。
1人目は三崎ソウタ君です。地元である千葉の高校を卒業した後、都内の私立大学へ進学します。その後、新卒で就職した会社に勤める28歳の彼ですが、貯金ナシ、彼女ナシ、もちろん独身です。給料をもらえば、もらった分だけ使うという生活を送っています。
2人目は金と知恵の神 フゴー・マネーリテです。この神様は三崎くんが子どもの頃から持っていたブタの貯金箱を仮の姿としている神様です。お金に関する神様であり、三崎君のマネーリテラシーアップに貢献します。
2人の登場人物の面白いかけあいを読むうちに、基本的な税知識や、暮らしに役立つ倹約術が身につきます。
扱う内容は幅広く、あなたにとって役立つ情報が必ず見つかります。
- 税金、社会保険料
- リボ払い、連帯保証人
- 資本家、労働者
- 株式、債権への投資
- 家計の見える化 …など
あなたもこの本を読んで、自分のサイフの穴を見つけてみませんか?
給料って何のためにあるの?
この本を読んで一番衝撃を受けた言葉を紹介します。あなたは次の言葉の意味が分かりますか?
「給料は労働力の再生産コスト」
この言葉を説明する前にもう一つ質問をします。
「会社は何のために、あなたに給料を払っていますか?」
身も蓋もない話ですが、会社が使うお金は全て、事業や会社の存続のためのコストです。もちろんあなたの給料も含まれます。
「最近はワークライフバランスって言葉も聞くようになったし、社員のことを大切に考えている会社も増えているよ。」
…と思うかもしれませんが、残念ながら会社は社員のことを大切にするために、給料を払っていません。もちろん社員のことを大切に考えている会社は増えていると思います。
しかし、会社の目的は事業や会社を存続させることです。「社員のことを大切に考える」のはあくまで、その目的に必要なことだからです。
はじめの言葉に戻ります。
会社の目的を達成するためには、社員(労働者)にいつまでも元気に働いてもらう(=労働力を供給してもらう)必要があります。しかし、人間はロボットと違い、お腹が空けばご飯を食べ、眠くなれば睡眠を取り、疲れたら休息を取ります。再び労働力を供給できるようになるためのコストこそが、給料の正体なのです。
上記の内容は経済学者のマルクスが資本主義を研究して分かったことだそうです。
つまり、毎日働いてただ給料を受け取っているだけでは、お金に不自由しない生活は一生手に入りません。給料は労働力を再生産すればなくなってしまうからです。
それではお金に不自由しない生活を手に入れるためにはどうすれば良いのか?この本に書かれているようなお金の知識を身に付けて実践することが、第一歩となります。
お金に働いてもらう!?資本家と労働者の違い。
あなたは給料をどのように得ていますか?
この質問をすると、全ての人が「自ら働いて得ている。」と答えると思います。
それではこの質問はどうでしょうか?
あなたはお金をどのように得ていますか?
先ほどの質問と答えが変わらなければ、あなたは労働者です。しかし、給料に加えて別の答えがある人は資本家の世界に片足を入れていると思います。
労働者は自ら働くことでしか、お金(=給料)を得る方法はありません。しかし、資本家兼労働者は自ら働くこと以外にも、お金に働いてもらってお金を得ることができます。
資本家と聞くと、親から莫大な財産を相続したとか、事業が成功して一財を築いたというイメージがあるかもしれません。自らは働かず不労所得だけで生活している人は確かにいますが、あくまで一握りです。
いきなり不労所得だけの生活を送れるような資本家にはなれません。しかし、お金に働いてもらうことをしなければ、あなたは一生労働者のままです。まずはその中間である、資本家兼労働者になりましょう。
そのためにはこの本に書かれているようなお金の知識が必要です。
それは本当に必要なのか?常識を疑う習慣。
あなたは家が必要だと思いますか?
この質問にはほぼ全員の人が「はい。」と答えると思います。
しかし、この質問はどうでしょうか?
あなたは家を買う必要があると思いますか?
人の数だけ価値観があります。そのため、この質問の答えの一方が正解で、もう一方が間違っている訳ではありません。ここで大切なのは「家を買う必要はない」という価値観が世の中にはあることを認識することです。
因みに伊奈香澄は「家を買う必要はない」という価値観を持っています。家を買ってしまうと(基本的には)住む場所を変えたり、家のサイズを変えることが出来ないからです。また、伊奈香澄は借金が嫌いです。その理由は金利を取られるからです。金利は取られるものではなく、取るものだと思っています。
あなたが思っている常識は、世間の常識ですか?それともあなたの常識ですか?
もし、世間の常識をあなたの常識と勘違いしているなら、一度ゆっくり考えてみると良いかもしれません。また、結婚している人はパートナーともよく話し合って下さい。
因みに伊奈香澄と香澄妻の価値観は、わりと一致しています。そういう意味ではお金に不自由することなく生活できています。(決して裕福という訳ではありません。)
伊奈香澄のお金の価値観は、過去の記事でも触れています↓
最後に。
今回は『サイフの穴をふさぐには?』という本を紹介しました。この本には税金・社会保険料といった基本的なことから、資本家と労働者の違いなど、日本という国で生きていくために必要なことが書かれていました。
しかし、伊奈香澄はあなたに、ただこの本を読んで終わりにはしてほしくないと思っています。この本を起点に考えるべきことはたくさんあります。(今回の記事はこの部分が多くなってしまいました。。)
あなたもお金に関する正しい知識と、自分で考えられる柔軟な思考を手に入れて、お金に不自由しない幸せな人生を送ってみませんか?
ではまたのちほど。