どうも、久しぶりに金縛りにあった伊奈香澄です。
最初は香澄娘が体の上に乗ってきたと思って声を出そうとしましたが、出ませんでした。しばらくするとその体重の主はどこかへ去っていきました。あれは一体何だったのでしょうか?
実は香澄娘が本当に乗ってきただけかもしれません(笑)
今回は『信州人、本を読む。』シリーズをお届けします。
以前『起業1年目の集客の教科書』という本を紹介しました↓
今回ご紹介する本は同じ著者の同じシリーズの本です。前回は集客に関する本でしたが、今回は起業全般のことが書かれています。
あくまで起業を目指す人を対象にしている本ですが、会社員の立場で考えも学ぶべきポイントは多くありました。
あらすじ。
この本では起業1年目に起こるであろう様々な問題に対して、その問題の捉え方と具体的な対処方法を説明しています。
その範囲は起業した後からではなく、起業する前から始まっています。ですので、もう既に起業した人はもちろんですが、これから起業をしたいと考えている人に対しても役に立つ本だと想います。
この本で取り上げられている起業1年目に起こるであろう問題の一例を上げます。
- 身近な人(家族や友人)が応援してくれない。
- 起業準備の時間が取れない。
- お金の悩みが尽きない。
- 商品が売れない。
- 失敗が怖くて行動できない。
いずれの問題にも筆者が丁寧に答えています。
例えば『身近な人が応援してくれない。』という問題に対してはまず、
『身近な人は応援してくれないものと考えて下さい。』
…と一見身も蓋もないようなことを筆者は言います。
しかし、読み進めると
『身近な人は心の中では応援しているが、感じている不安をうまく言葉にできない。』
…と問題の捉え方を解説してくれます。
さらに読み進めると
『身近な人に今後の事業計画を説明したり、それに向かってがむしゃらに進む姿を見せることで安心させてあげて下さい。』
…と問題の対処方法を提案してくれます。
このように筆者は282ページにわたり、63の問題についてその捉え方と対処方法を述べています。
この本の不思議なところは、起業に興味がない人が読んでも『もしかしたら自分にも起業できるかも。』と思わせてくれるところです。
起業することが全てではありませんし、会社員として幸せな人生を送っている人も多くいます。
しかし、そういった個々の事情はあるにしても
『自分に出来ることはもっとたくさんあるかもしれない。』
と勇気づけられるような気分になります。
この本は起業を目指す人にももちろんオススメですが、伊奈香澄のように会社員として働く人にも希望が見えるようになる本です。
時間は有限だということを理解する。
あなたは自分がいつ死ぬか知っていますか?
突拍子もなく壮大な質問をされても困るという人がほとんどだと想います。
この本の中で一番印象に残ったことは『切羽詰まった状況でないと起業の準備は後回しになる。』という部分です。
人はなぜ明日が必ず来ると思うのでしょうか?
今までがそうだったからでしょうか?
本当に明日は来るのでしょうか?
現時点でいくら健康であっても、明日もそうである保証はどこにもありません。また、病気にはならなくても交通事故などに逢い命を落とすリスクは常にあります。
『明日死ぬかもしれない。』だと少し極端かもしれませんが、『1年後に死ぬかもしれない。』だと少し現実味が増すのではないでしょうか?
1年後に死ぬとすると、これまでの人生でやり残したことがやりたいと思うのではないでしょうか?
未来のことは誰にも分かりません。1年後に元気に生きている人もいれば、1年後に本当に死んでいる人もいます。自分がそのどちらなのかは誰にも分かりません。
そう思うとやりたいことは自然に絞られてきて、目の前のことにがむしゃらになれるのではないでしょうか?
これは起業に限った話ではありません。会社員の人にも当てはまることだと想います。
毎日をなんとなく過ごしていませんか?
今日あなたがする仕事は1年後に死ぬと分かっていてもやりたい仕事ですか?
目の前のことにがむしゃらになれますか?
命の時間が限られていることをもう1度考えてみると、今日からの行動が変わるかもしれません。
香澄娘に学ぶこと〜がむしゃら編〜。
香澄娘は何かに集中するとご飯を食べずにそれをやり続けます。
例えばブロックを組み立てている時、人形に話しかけている時などは本当に集中しています。
そういった時にご飯を食べるタイミングは香澄娘に委ねます。(大抵は少し時間が経つとご飯を食べに来ますが。)
この時、香澄娘は文字通りご飯を食べるのも忘れて目の前のことにがむしゃらになっています。伊奈香澄はこういった姿勢で仕事に取り組めたらどれだけ幸せかといつも思っています。
切羽詰まった状況とは違いますが、このように目の前のことにがむしゃらにになることも出来ます。がむしゃらになることで、いつ終わるか分からない人生を、自分が納得出来るように生きられるのかもしれません。
最後に。
いかがだったでしょうか。
起業の本を紹介するつもりが、いつの間にか話が少し脱線して納得のいく人生を生きる話になってしまいました。
人生は1度きりです。それに生きることは楽しいことばかりではありません。それならば1年後に終わるかもしれない人生を、納得のいくようにがむしゃらに生きてみるのも良いかもしれません。
ではまたのちほど。