ぷしゅ よなよなエールがお世話になります

信州人、本を読む。

今回は新シリーズである『信州人、本を読む。』をお送りします。

このシリーズでは伊奈香澄が実際に読んだ本の中からオススメの本をピックアップして、その感想を述べます。

いわゆる読書感想文です。

伊奈香澄が小学校の夏休みの宿題で一番嫌いだったやつです(笑)。

記念すべき第1回は皆さんご存じの『よなよなエール』というビールを作っている『ヤッホーブルーイング』の社長のお話です。

それでは早速いってみましょう。

人との出会いを恵まれたものにできるか?

この本の主人公は『ヤッホーブルーイング』の社長である井出直行さんです。

この本では『ヤッホーブルーイング』が置かれた厳しい環境の中で、井出社長がどのように振る舞い、どのように会社を成長させたかということが描かれています。

その始まりを紐解くと、井出社長が星野リゾートの星野社長にヤッホーブルーイングへの入社を打診されるところから始まります。

この出会いがあったからこそ、今のヤッホーブルーイングがあり、私たちが美味しく『よなよなエール』を飲めているのだと思います。

それではこのように恵まれた人と出会った人が全員井出社長のようになれるのでしょうか。

伊奈香澄の考えではNoだと思います。

恵まれた人と出会うことももちろん大切ですが、その出会いを恵まれたものだと感じ取り、それに報いることで初めてその出会いが恵まれたものになるだと思います。

伊奈香澄もこれまで出会った人たちのことを振り返り、その出会いを恵まれたものに出来るように少しずつでも努力をしたいと思います。

どん底でも諦めないこと。

『ヤッホーブルーイング』はクラフトビールの中ではシェアが高い会社ですが、その成長過程ではどん底も経験しています。

伊奈香澄が最も厳しい状況だと思ったのは、せっかく作ったビールが売れずに在庫が膨れあがり廃棄せざるを得ないという話でした。

しかも、社員だけでは人手が足りず廃棄のためにパートやアルバイトを雇っていたそうです。

なぜ在庫を廃棄しなくてはならないのか?という話に少し触れます。

酒造メーカーはアルコール飲料を醸造した時点で国に酒税を払うそうです。

しかし、製品が売れずに廃棄した場合は酒税が返ってくるそうです。

そのため、在庫を全て廃棄したそうです。

金銭的な意味では正解なこの行為も、メーカーの立場からしたら非常に辛い作業だったと思います。

私たちは日々の生活の中で大なり小なり嫌なことがあると思います。

その中でも数年に1回くらいは立ち直れないかもしれないと思うほどのどん底に落ちることもあるかもしれません。

そんな時でも①諦めるという選択を決してしないこと、②その選択をするまでにいかなる手を尽くしても有効な手段がないと心から言い切れるまで挑戦することの2つを忘れなければ、どん底だと思っていたことも意外と乗り越えられるかもしれません。

実際に井出社長もそういったどん底をいくつも乗り越えてきたのだと思います。

今のヤッホーブルーイングがあるのは、井出社長がどん底で決して諦めなかったからだと思います。

井出社長に出来るなら自分にも出来る。

突然偉そうなことを書いてすみません。

これは井出社長自身が本書の締めくくりで仰っていた言葉です。

井出社長をヤッホーブルーイングに誘った星野社長、また井出社長がネット販売でお世話になった楽天の三木谷社長。

いずれも凄い方ですが、その正体は神様でもなんでもなく、私たちと同じ生身の人間です。

もちろん現時点では立っている場所も、見えている景色も全然違います。

でも、努力をして小さな結果を出してそれを積み重ねることで少しずつ近付くことはできます。

無理だと言ってはじめから何もしないことは誰にでもできます。

でも人生は誰にでも平等に1回しか巡ってきません。

その1回の人生を何もしないで過ごすことも、成果を積み上げることも出来ます。

幸い私たちはそのどちらかを自分で選択できる世の中に生きています。

伊奈香澄は後者を選択します。

本を読むと『よなよなエール』が飲みたくなってきた。

私たちは普段コンビニなどに並ぶ商品を見ることはありますが、その裏側の話までを知ることはありません。

伊奈香澄の癖でそういった裏の話を聞くとその商品が欲しくなります。

そうです!

『よなよなエール』が飲みたくなりました。

みなさんには少し失礼して、ここで一杯いただきたいと思います。

1週間働いた後の週末に飲むビールは最高ですね!

今回は裏の話を知った後のなので、その味がより深く感じられるような気がします。

いかがだったでしょうか。

今回は『ヤッホーブルーイング』と井出社長の物語の読書感想文をお送りしました。

製品の良さだけでなく、井出社長の生き方からも学ぶことはたくさんあります。

この本を教訓に、伊奈香澄も良い仕事が出来るようになりたいです。

最後まで読んでいただいてありがとうございます!

『よなよなエール』をより美味しく飲みたいあなたのために、2つ紹介させて下さい。

最後に(これが本当の最後です、笑)井出社長と伊奈香澄の共通点を紹介します。

それは中学校を卒業して工業高等専門学校に進学した理由が『3年後に大学受験をしなくてよいから』です(笑)

ではまたのちほど。

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