どうも、早起きに磨きがかかっている伊奈香澄です。今朝は4時半に目が覚めたので、仕方なく調べ物をしていました。
あなたは野沢温泉を知っていますか?
恐らく大半の人は知っている(と信じたい)野沢温泉ですが、中にはこんな人もいるかもしれません。
野沢温泉?はて??
野沢菜がたくさん浮かんだ温泉のことかい?
そこで今回は野沢温泉に13ヶ所ある外湯のうち、伊奈香澄が厳選した3ヶ所を紹介したいと思います。
いつもなら『信州人、温泉に入る。』シリーズでは、浴室内や浴槽の写真はそもそも撮影できないので載せていません。
しかし、今回は野沢温泉観光協会様のご協力により、浴室内などの写真を提供していただきました。
ご協力ありがとうございます。
そこで今回はこのブログでは初めてとなる浴室内の写真もある、温泉紹介記事をお届けしようと思います。
『外湯』って何だろうか?
野沢温泉の紹介をする前に『外湯』について説明します。
あなたは温泉旅館に泊まると、どこの温泉に入りますか?
わしは旅館の中にある温泉でゆっくりするのが、好きじゃ〜。
ふくろう社長のように、旅館の中の温泉に入る人が多いと思います。しかし、温泉街によっては旅館の中以外に日帰り入浴ができる温泉があります。これを外湯と言います。
昔は掘削する技術がなく、温泉は自然に湧き出た場所にしかありませんでした。そのため、今のように旅館の中に温泉はなく、宿泊客が温泉に入る場合は源泉の近くにある温泉まで行く必要がありました。これが今でいう外湯です。
時代は進み、温泉を掘ることができるようになると、旅館は独自の源泉から温泉を引けるようになりました。旅館内の温泉を内湯と呼ぶようになり、これに対して従来の温泉を外湯と呼ぶようになったのが外湯の語源です。
外湯がある代表的な温泉は兵庫県の城崎温泉(きのさきおんせん)、群馬県の草津温泉、そして我らが信州にある野沢温泉です。
因みに城崎温泉の外湯は有料ですが、草津温泉と野沢温泉の外湯はお気持ち(お賽銭)で入ることができます。
野沢温泉には外湯が13ヶ所あります。今回はその中から、伊奈香澄が厳選した源泉…ではなく外湯を3ヶ所紹介します。
野沢温泉のシンボルである『大湯』。
野沢温泉の観光パンフレットを見ると必ずこの建物を見ませんか?↓
この建物は野沢温泉のシンボルとなっている大湯です。建物に書いてある文字は右から読みます。決して『湯大』ではありませんので、注意して下さい!(湯大って美大と似てますね…。温泉大学ってあるのか!?)
建物の外観は野沢温泉を代表する外湯に相応しく、厳かな雰囲気があります。厳かなのは外観だではありません。浴室内を見てみましょう↓
天井が高く、開放感があります。そして木がふんだんに使われており、温もりを感じます。
しかし、この温もりの提供元は木だけではありません。温もりのほとんどは温泉から提供されています。
そうなんです!大湯は温度が高いため、浴槽脇にある蛇口をひねって水を入れないと熱くて入れません。
浴槽が二つに分かれていますが、手前があつ湯で奥がぬる湯です。
「なーんだ、熱くて入れないならぬる湯に入ればいいじゃん!」と思ったあなたは世間知らずです(笑)
ぬる湯ですら熱すぎてそのままでは入れません。伊奈香澄も2年のほど前はなんとか入っていましたが、今回は諦めました…。因みにあつ湯に入っている人は見たことがありません。
本当に熱いので決して無理はしないで下さい。また、水で薄める場合は一緒に入っている人に断るなどマナーを守って入浴を楽しんで下さい。
わしは熱い温泉は苦手じゃからな。
浴槽脇で岩盤浴でも楽しむとするか。
一番広くてのんびり入れる『中尾の湯』。
次に紹介するのは中尾の湯です。中尾の湯は温泉街の端にありますが、外湯の中では最も浴室が広いのでのんびり入ることができます。
まずは建物の外観を見てみましょう↓
建物が大きいため、写真に収まりませんでした。そして次は浴室です↓
大湯に比べると浴槽も、浴槽脇も広くてのんびりできます。ソーシャルディスタンスを気にする前であれば左側の浴槽に3〜4人、右側の浴槽に4〜6人くらいは入れます。(ぎゅうぎゅうですが。)
中尾の湯の良いところは広いだけではありません。なんとぬる湯(右側)がちゃんとぬるいんです!(笑)
ぬるいと言っても野沢温泉なので、湯温は高めです。しかし、慣れれば普通に入れて温泉の適度な温もりも感じられます。
因みにあつ湯はちゃんと熱いです。伊奈香澄はぬる湯には入れましたが、あつ湯には入れませんでした。それでも大湯のぬる湯よりは湯温が低いように感じました。(恐るべし、大湯のぬる湯。)
広くて飛び回れて、疲れたら温泉で休めるから良いのう。
野沢温泉らしさを感じるなら『真湯』。
野沢温泉は非常に温泉らしい温泉です。温泉街をある歩けば適度な硫黄臭を感じることができます。そして温泉と言えば『湯花』ですよね!
湯花とは温泉が地表に湧き出た時に、温泉の中の成分が冷やされたり酸化したりしてできる固形物です。知らない人が見ると、「温泉にゴミが浮かんでいる!」と間違えるかもしれませんが、そんなことはありませんので安心して下さい。
適度な硫黄臭と湯花、この両方を同時に楽しめるのが真湯です。まずは建物の外観を見てみましょう↓
こちらも立派な建物です。そして木のぬくもりを十分に感じます!(温もりの提供元は木だけで十分です。)
それでは浴室内を見てみましょう↓
真湯は中尾の湯とは対照的に、こじまんまりとした温泉です。大湯よりも小さいです。そのため、家のお風呂に入っているような安心感があります。
お湯に浸かると硫黄の香りを感じます。そのまま下を見れば湯花が浮いています。
そしてここで異変に気付きます。
あれ?この外湯は普通に入れるぞ!
伊奈香澄が入った時は全然熱くありませんでした。中尾の湯のぬる湯より、湯温が低く感じました。
大湯や中尾の湯には先客がいませんでしたが、真湯には先客がいました。湯温より人間の体温の方が低いため、温泉に入る人が多いとそれだけ湯温は下がります。
それにしてもいつもよりぬるく感じたので、朝から賑わっていたのかもしれません。
わしは十福の湯みたいに、ぬるい温泉の方が好きじゃ。
ふくろう社長がいる十福の湯は過去に紹介しています↓
楽しめるのは外湯だけじゃないぞ!
野沢温泉はその名の通り、温泉に入ることが最大の楽しみですが、外湯以外にも楽しめるコンテンツはたくさんあります。それでは一つずつ紹介します。
早朝から賑わう朝市。
野沢温泉では朝市が開催されます。開催時期は5月〜10月の毎週日曜日です。大湯の近くにおみやげ屋さんやカフェなどが並ぶ大湯通りがあります。この大湯通りで朝6時〜7時30分まで開催されます。
珍しい野沢菜コロッケや、信州北部である北信地方のさらに北の方でしか食べられない笹寿しも売っています。
早起きは辛いかもしれませんが、その辛さの先にこんな素晴らしい景色が待っています↓
お手軽に温泉に入った気分になる足湯。
「外湯を何ヶ所もまわるのは少し大変…。」
「暑い時期に温泉に入るのは少し苦手…。」
そんなあなたのために足湯があります↓
足湯はある二軒の旅館の玄関先にあります。
しかし、この二軒の旅館がどこなのか?野沢温泉観光協会のHPには書かれていません。温泉街を歩きながら探すのも楽しいかもしれません。
小腹が空いたら温泉卵を食べよう!
外湯に入ったり、足湯を探して歩いていると小腹が空いてきます。そんな時は温泉卵を自分で作って食べることができます↓
卵は温泉街で買うことが出来ます。そして買った卵を源泉である麻釜(おがま)に持っていけば、温泉卵を作ることができます。
おっと!温泉で温めた卵は熱いので注意して下さい。温泉卵を持てるように、冷やすための水道もあるので使ってみて下さい。
山が生きている音を感じられます。
温泉街を歩いていると、川や用水路が多いことに気付きます。そしてそこには野沢温泉の背後に広がる毛無山(けなしやま)の雪解け水が、ごうごうと流れています。
それでは山が生きている音を感じて下さい↓
もっと感じたい人にはこちらがオススメです↓
温泉街を歩いていると、このような音をいつでも感じることができます。
最後に。
今回は野沢温泉観光協会様のご協力により、野沢温泉の魅力を贅沢にお伝えすることができました。また、外湯以外の楽しみ方がたくさんあることも分かりました。
寒い冬に入る温泉ももちろん良いですが、暑い夏に温泉にさっと入って気持ちの良い汗をかくのもたまりません。熱い温泉に入った後は、地ビールを飲んで余韻に浸りましょう。
100%源泉かけ流しの野沢温泉が、いつでもあなたのことを待っています。
ではまたのちほど。