松代が今アツい!!真田信之 入部400年ってどういうこと?

信州に住んでみて

どうも、首の左側だけが引っ張られるように痛い伊奈香澄です。香澄娘を左手で抱っこするくせがあるので、もしかしたらそのせいかもしれません。

「あなたは真田信之を知っていますか?」

この質問をすると、大河ドラマの熱烈なファンであるちびっ子を含む77人くらいの人が、「はい。」と答えると思います。

それではこの質問はどうですか?

「真田信之 入部400年ってどういうことか分かりますか?」

この質問をすると、心はちびっ子の純粋な大人たちは「そうか、真田信之が部活動に参加してもう400年たったのか!」と思うかもしれません(笑)

この記事では長野市にある松代町と真田信之の関係に触れつつ、松代城以外の魅力をお伝えします。

松代城の魅力を先に知りたい人はこちらの記事からどうぞ↓

長野市なのに城下町!?松城町の魅力。
長野市にある城下町、松代町の魅力を紹介しています。松代城をはじめ、国民宿舎 松代荘など個性的で魅力的な松代町を知ることができます。

「真田信之 入部400年」ってどういうこと?

まず「真田信之 入部400年」について簡単に説明します。

(部活動に参加して400年たった話は忘れてください、笑)

江戸時代はじめの頃、長野県上田市にある上田藩をおさめていた真田家は、ここ松代に拠点を移します。真田家はその後、明治時代になるまで10代250年にわたって松代藩をおさめました。松代城(海津城)の初代城主が、NHK大河ドラマで主人公となった真田幸村(繁之)の兄である、真田信之なのです。

因みに松代城を築城したのは真田家ではありません。真田家が松代に移転する約60年前に、武田信玄が山本勘助に命じて築城しています。

大きな屋根が残る「旧樋口家住宅」

前述の通り、松代は真田家の城下町でした。そのため、今も多くの武家屋敷が残されています。

そのうちの一つが「旧樋口家住宅」、通称樋口くんの家です↓

前の通りからもよく分かる立派な門構え。

敷地の入り口には立派な門がありました。実は樋口くんの家は、無料で見学することができます。

門をくぐると正面には茅葺き屋根のおおきな母屋が見えてきます↓

大きな茅葺き屋根の立派な家。

家の中を除くと立派な甲冑が飾ってありました↓

レプリカの甲冑。

この甲冑はレプリカですが、重さは約15kgあるそうです。

本物は約20kgあるそうなので、江戸時代の武士は合戦の時に、10kgの子どもを2人かかえて戦っていたことになります。

武士は以外とイクメンだったのかもしれません……(笑)

甲冑の写真からも少し分かりますが、床は畳敷き、戸は障子かふすま、高い天井など古き良き雰囲気が漂う日本家屋でした↓

この母屋をはさんで門の反対側には庭がありました↓

ステキな縁側から見える庭。

さっそく庭へ出てみましょう↓

大きな池があるステキな庭。

池の周りには柳の木があり、池の中では鯉が泳いでいました↓

因みに香澄娘の知り合いである「うーちゃん」もこの池で泳いでいるそうです。うーちゃんは以前、東御市にある海野宿(うんのじゅく)にもいました↓

江戸時代へタイムスリップ!東御市の海野宿ってどんな場所?
東御市にある海野宿を紹介しています。人が少ないので、風情のある空間を文字通り独り占めできます。観光交流施設うんのわには楽しいおじさんがいるので、会いに行ってみて下さい!

庭に出て後ろを振り返ると、先ほどの母屋が見えます↓

懐かしい雰囲気を放つ縁側。

先ほど庭を発見したときには縁側にいました。中から見ても外から見えも、落ち着ける縁側ですね!

家の中を自由に見学できる「旧樋口家住宅」はこちらにあります↓

旧樋口家住宅 | ながの観光net
長野市公式観光サイト ながの観光net 新しい”発見”がここにある

開業当初は念願の駅!今は歴史のある駅舎が残る旧松代駅

長野市を中心とする北信地域には、ローカル私鉄である「長野電鉄」が走っています。長野駅から約2kmは地下区間を走るなど近代的な面も見せる長野電鉄ですが、信州にも地方における鉄道事業の厳しさはもちろんあり、平成に2度の廃線を経験しています。

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長野から湯田中まで、長野電鉄を運行するながでんグループです。鉄道・バス・高速バスの運行情報、時刻表から、ホテル、旅行、不動産、保険情報など、あなたの暮らしをサポートいたします。

廃線となった路線の一つが「屋代線」です。松代駅は屋代線の主要な駅でした。

実は松代は信州では諏訪、上田、須坂に並ぶ製糸業の町として栄えました。須坂などでは商人が製糸業を広めましたが、松代では武士が広めたという珍しい経緯があります。

なぜ武士が製糸業に手を出したのか?明治時代となり大量の武士が職を失ったため、その雇用対策としてはじめたといわれています。

時は明治初期。信州で生産された生糸は、その後どのようにお客さんの手に渡っていたのでしょうか?

信州で生産された生糸は横浜まで運ばれ、船で輸出されていました。

当時は国内で大量輸送をする手段は鉄道でした。しかし、松代には鉄道が走っていません。そこで鉄道省(のちの国鉄)が運営する鉄道路線に接続するために、誘致の末やっと設置されたのが河東鉄道(のちの屋代線)だったのです。

1922年(大正11年)に営業開始した旧松代駅舎は、廃線となった今もその姿を残しています↓

築100年の駅舎。

駅舎の中に入ると当時の面影を見ることができます↓

駅舎の中には旧松代駅に関する展示がされており、その中の一つに営業開始当時の様子を描いた絵がありました。絵にはそれほど多くの人は描かれていませんが、当時はきっと多くの人が忙しく行き交っていたのではないかと想像します。

反対側(ホーム側)に出てみると懐かしい雰囲気の案内図がありました↓

ありし日の松代の案内図。

案内図上端に書かれている「地蔵峠スキー場」は今はもうありません。昭和40年代には閉鎖されたそうなので、おそらくそれ以前に設置された案内図だと推測できます。

プラットホームもちゃんと残されています。そして、プラットホームには階段がついており、その先の駐車場へ下りられるようになっていました↓

旧松代駅舎は当初長野電鉄が引き続き所有していましたが、その後長野市が買い取り整備・保存しています。

今年築100年を迎える旧松代駅はこちらにあります↓

旧松代駅 | 信州松代観光協会
見る・食べる・泊まる・体験などお好みのカテゴリーから、松代の観光スポットをご紹介します。 さまざまな時代の歴史文化遺産が集積する松代を五感で感じてみてください。

松代のことがもっと知りたいなら「松代まち歩きセンター」へ行ってみよう!

松代はコンパクトな城下町なので、地方の観光地にしてはめずらしく、歩いて観光することができます。

そんなときに頼りになるのが「松代街歩きセンター」です↓

おそらく以前はコンビニであった建物が、今は松代を散策する人のための施設として活躍してます。

中に入ってみると、さまざまな資料が所狭しと並べられていました↓

膨大な資料や書籍

壁には四季折々の松代の写真が展示されており↓

手前の棚には松代に関する書籍(売り物)がありました↓

松代の四季折々の写真を見ていると、季節が移り変わるごとに松代に来たくなりますね!また、地元松代高校の生徒が作ったご当地カレーも販売されていました↓

この施設は「NPO法人夢空間松代のまちと心を育てる会」が運営しています。その他にも地元の大学と連携したり、古民家を活用したりと、とにかく松代を元気にする活動をされています↓

NPO法人夢空間松代のまちと心を育てる会 -
信州松代のまちづくりに取り組むNPO法人夢空間松代のまちと心を育てる会です。信州松代は真田十万石の城下町として歴史的遺産が集積した町です。地域活性化の為に潜在している地域資源を掘り起こして光を当て、磨き上げて全国に発信しています。毎年活動して成果を冊子にまとめて発刊しています。松代のまちづくり視察も積極的に受け入れてい...

案内してくれる人も親切なので、松代をより深く楽しみたい人は一度行ってみてください↓

まち歩きセンター | 信州松代観光協会
見る・食べる・泊まる・体験などお好みのカテゴリーから、松代の観光スポットをご紹介します。 さまざまな時代の歴史文化遺産が集積する松代を五感で感じてみてください。

最後に。

今回は松代の町を歩き、江戸と明治の松代を垣間見ることができました。

今年は真田信之が松代に入部して400年、旧松代駅が営業を開始して100年の記念イヤーです。旧松代駅100周年の記念イベントはもう終わってしまいましたが、「真田信之 松代入部400年」に関係するイベントは10月に開催されるそうです↓

真田十万石まつりのポスター。

少し肌寒くなる秋の信州でお会いしましょう。

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ではまたのちほど。

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