信州にはどんな日本酒があるの?信州で有名な日本酒を実際に飲んでみたお話。

信州の美味しい食べ物

どうも、12/2に37回目の誕生日を迎えた伊奈香澄です。30代は本当にいろいろなことがありました。しかし、また来年何かあるかもしれません。

あなたは日本酒を知っていますか?

金曜日の夜に新橋の居酒屋でこの質問をすると、その場にいるおおぜいのお父さんが「はい。」と答えるでしょう。

それではこの質問はどうでしょうか?

あなたは信州酒蔵の数が日本で何番目に多いか知っていますか?

この質問をすると信州人より信州の日本酒が好きなお父さん572人くらいが「はい。」と答えるでしょう。

信州にある酒蔵は約80か所。実は全国で2番目に多いのです!(1番はやはり新潟県)

普段はウイスキーのハイボールを飲み、たまにクラフトビールや日本酒を飲む伊奈香澄。今回は今まで飲んだ日本酒の中から、気になった銘柄をピックアップしてお届けします。

長年日本酒を飲んできたヘビーなあなたも、普段はチューハイしか飲まないライトなあなたも、この記事を読めばきっとお気に入りの一杯が見つかります。

道を歩けば酒蔵にだどり着く?普段の生活の中になじむ信州の酒蔵

信州の酒蔵、その数約80か所。それに対して信州の自治体の数は77市町村。

平均すると各自治体に1か所以上酒蔵があることになります。実際はそのようにきれいに分布している訳ではないので、酒蔵がない自治体もあれば多く集まる自治体もあります。

たとえば伊奈香澄が住む長野市は酒蔵が多い自治体であり、6か所の酒蔵があります。

伊奈香澄の散歩コースにも1か所あるため、散歩がてら歩いていって休日の昼間から試飲をしたり酒蔵見学をしたりできます。

なぜ、これほど信州に酒蔵が多いのでしょうか?

信州は四方を高い山々に囲まれています。飛騨山脈(北アルプス)、木曽山脈(中央アルプス)、赤石山脈(南アルプス)といった標高3,000m級の山々が並びます。

12月〜3月。1年の約1/3の時間を雪とともに暮らす信州。遅い春がやってくると冬に積もった雪は雪解け水となって山から流れてくるのです。

湿度が低く昼夜の寒暖差が大きい夏の気候、大地が凍てつくような厳しい冬の気候。

日本酒作りに合う水と気候。それらすべてを持ち合わせているのが信州なのです。

また、お米作りも盛んな信州。食用のお米だけでなく、金紋錦(きんもんにしき)、美山錦(みやまにしき)、山恵錦(さんけいにしき)などさまざまな酒米を育てているのが特徴。山恵錦は2017年に品種登録されたことから、信州の日本酒作りは伝統を守りながらも時代を先に進んでいるのだと感じさせられます。

あなたも信州の日本酒を飲んでみたくなりませんか?

長野県酒造組合
約80を数える長野県の日本酒蔵。これらの酒蔵から醸し出される「信州の酒」の魅力を余すところなくお伝えします。原産地呼称制度についても詳しく説明しています。

普段の食事に合わせやすい大雪渓酒造の「大雪渓」

1杯目に紹介するのは池田町にある大雪渓酒造の「大雪渓」。

池田町とは白馬村や大町市の近くにあり、北アルプスを間近に感じる町。日本酒作りも盛んです。

キリッとさっぱりした味でどのような料理の味も邪魔しないような日本酒。カップ酒であるにもかかわらず、貴重な一杯を飲んだような満足感が得られます。

酒造りに使われるのは北アルプスが産んでくれた恵みの水。厳しい冬に作られた日本酒が私たちの口に運ばれるころには、まろやかで口当たりのいい味になっているのです。

長野の地酒なら信州安曇野にある酒蔵大雪渓酒造
日本酒を通販で購入するなら蔵元直送の大雪渓酒造がオススメ!四季折々の長野の美味しい日本酒・地酒をお楽しみ下さい!

木曽地域の奥ゆかしさを感じる湯川酒造店の「木曽路」

2杯目に紹介するのは木祖村(きそむら)にある湯川酒造店の「木曽路」。

木祖村は山深い木曽地域の中でも北の方に位置する村。湯川酒造店は標高936mの場所にあり「日本で一番の星に近い酒蔵」ともいわれています。

口に含んではじめに感じるのは木曽の山のような奥ゆかしさ。大雪渓が広く横に広がる味だとすると、木曽路はズシンと舌にのしかかる味。

色の違いからも想像できるように、日本酒の原点である濃さと重さを感じます。

大雪渓と同様に毎日飲んでも飽きないような味ですが、こちらはやや「日本酒好きな人向け」といったところでしょうか。

湯川酒造店 | 日本で最も星に近い酒蔵
湯川酒造店の"今"をお届けします!

日本酒初心者もやさしく迎えてくれる薄井商店の「白馬錦 雪どけスパークリング」

3杯目に紹介するのは大町市にある薄井商店の「白馬錦 雪どけスパークリング」。

浄水場がない(持つ必要がない)大町市の水を使った白馬錦。その白馬錦を贅沢にスパークリングしたのがこちらです。

口に含むとさわやかな酸味とほどよい炭酸が、希少なお米の味を運んできてくれます。

このお酒の一番のウリは飲みやすさ。日本酒が苦手どころか、普段お酒を飲まない人にもオススメしたい一杯です。このお酒をきっかけに日本酒を好きになってくれる人が増えたら、日本酒好きの信州人としてはとてもうれしく思います。

【白馬錦】醸造元 株式会社薄井商店
創業明治39年。信州・信濃大町で地酒をつくる酒蔵の薄井商店です。信濃大町産の契約栽培米と北アルプスの清冽な水、恵まれた自然環境のもとで酒造りを続けており、北アルプスの雪どけ水のような透明感のある味わいの日本酒を追求していきます。

スパークリングなのにしっかり日本酒を感じる角口酒造店の「北光 純米生スパークリング」

最後に紹介するのは飯山市にある角口酒造店の「北光 純米生スパークリング」。

飯山市は信州の北東部、新潟県妙高市(みょうこうし)と接する県境の町です。北光(ほっこう)は大雪渓と同じように毎日飲んでも飽きない日本酒。そんな北光のスパークリングがこちらです。

スパークリングといっても後から炭酸水を加えるのではなく、瓶内で発酵したときに発生するガスが日本酒の中に含まれているのです。

栓を開ける前、瓶内はガスによって圧力が高まっています。そのまま開けると日本酒シャワーになってしまいますのでご注意を。

栓を少し開けると抜けるガスとともに液面が上昇。あふれる前に栓を締めるのです。栓を閉めるとふたたび下がる液面。

この操作を5回ほど繰り返せば飲めるのですが、栓を開けるのに数分かかります。

しっかりした泡と一緒に口にやってくるのは存在感のあるお米の味。甘さはそれほどありませんが、濃い日本酒を感じるわけでもなく甘いだけのお米を感じることもなく、絶妙な味を楽しめます。

普段とは少し変わった日本酒を楽しみたい方にオススメです。

奥信濃の地酒 北光正宗 角口酒造店

最後に

今回は信州の日本酒を4杯紹介しました。あなたのお気に入りの一杯は見つかりましたか?

もちろん今回紹介した日本酒以外にも、おいしい信州の日本酒はたくさんあります。

ぜひ、酒蔵まで足を運んでお気に入りの一杯を見つけてみてください。

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ではまたのちほど。

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