どうも、最近免疫力が落ちていると感じるいなかすみです。
Webライターの仕事が忙しくてまったく運動できていないうえ、年齢の影響もあるのかもしれません。あと3年で40歳。体は大切にしたいものです。
「あなたは黒部ダムを知っていますか?」
この質問をするとORANGE RANGEの「イケナイ太陽」を、黒部ダム建設のテーマソングだと勘違いしている人を含めて59人くらいの人が「はい。」と答えると思います。
それではこの質問はどうですか?
「あなたは黒部ダムのお膝元にある温泉を知っていますか?」
この質問をすると「あ〜、有名な黒部ダム温泉ね!」と知ったかぶりをする人を含めて37人くらいの人が「はい。」と答えると思います。
実は黒部ダムのお膝元の温泉は二つあります。富山県側の宇奈月温泉(うなづきおんせん)と長野県側の大町温泉郷。
今回は長野県側の大町温泉郷にある日帰り入浴施設「湯けむり屋敷 薬師の湯」を紹介します。この記事を読めば「湯けむり屋敷 薬師の湯」を120%楽しむ方法が分かるという豪華特典つき!(←といいますか、それがこの記事の存在意義)
それではさっそく行っていましょう。
3種類の温泉を味わう
12月に入ってから長野市の朝の気温は5℃程度。長野市より寒い大町市ではさらに1〜2℃程度低く感じます。
寒い季節ほど温泉のありがたみが分かるもの。まずは温泉に入って体を温めましょう!
(いつものように、浴室の画像はHPに任せることとします。)
こじんまりとした内湯
脱衣所で服を脱いだら浴室に入りましょう。脱衣所も暖房がきいてるので寒くはありません。しかし、浴室に入ると温泉の暖かい湯気が体を包んでくれます。
「これぞ温泉!」という気分になれるのです。
正面に見える長くて大きな窓。窓に沿うように伸びる内湯の浴槽。それほど大きな浴槽ではありませんが、混んでいなければ窓の外の景色を眺めながらゆっくり入れます。
泉質は単純泉ですので、クセがなく長く入っていられるお湯。ただし、源泉が62.8℃あるためなのか浴槽のお湯もやや熱め。(もちろん浴槽に流れてくる段階では入れる温度になっています。)
景色に夢中になったり、目をつぶって温泉気分を味わいすぎたりするとのぼせるので、注意が必要です。
神経痛、筋肉痛、関節痛など体の痛みを改善する効果が期待できますので、気になる方は試してみてください。
大町市の大自然を眺めながら入る露天風呂
外湯につながるドアを開けると出迎えてくれるのは冬の冷たい空気。ドアから浴槽までは5m程度。
寒さに震えながら歩く5mも、温泉に入る前の余興だと思えば楽しくなるかもしれません(感じ方には個人差があります、笑)。
露天風呂の浴槽もそれほど大きくなく、内湯の浴槽をさらに小さくした印象。
しかし、後ろ(内湯のある建物)を見なければ、目に入ってくるのは大町の大自然(と囲い)。これくらい小さい浴槽の方が「大自然の中で温泉を満喫している感」が出ていいかもしれません。「○○感」は侮れないと思います!
趣のある体験風呂
実は湯けむり屋敷 薬師の湯にはもう一つの内湯があります。先ほど紹介した内湯と露天風呂は新館にありますが、おとなりの旧館には「体験風呂」と呼ばれる内湯があります。
最近はあまり見られなくなった大きな岩が積み上げられた岩風呂。源泉(単純泉)に硫黄、食塩、重曹などの成分をそれぞれの浴槽に加えた体験風呂。熱気がこもりやすいので夏は暑くてややむわっとしますが、反対に冬はその熱気がありがたいもの。
新館から旧館へ行くには一度服を着る必要があります。まずは新館のお風呂に入って休んでから、仕切り直して旧館のお風呂に入るのがいいかもしれません。
大町市の飲み物・食べ物を味わう
寒い冬でも温泉に入るとのどが渇くもの。そしてお腹もぺこぺこになります!
そのような時は食堂でお腹を満たしましょう。
おおまぴょんのオススメ!?八サイダー
お風呂上がりに絶対に飲みたい一本がこちら。
読み方は「はちサイダー」ではなく「は」サイダー。破砕帯(※)の天然水で作られたサイダーなのです。
断層運動にともなって砕かれた岩石が一定の幅と方向をもって帯状に連続分布する部分。断層の一つ。
weblio辞書
甘すぎないので口の中でしつこさを感じない爽やかなサイダーです。暑い夏はもちろんのこと、冬でもキンキンに冷やした方が良さが出る味。
グビッと一口飲んで、思いっきり「プハー」って言ってみてください!
大町市でしか味わえない黒部ダムカレー
伊奈香澄が頼んだのは「黒部ダムカレー」。文字通り黒部ダムを模したカレーですが、このカレーにはちょっとした物語があるのです。
黒部ダム建設が行われていた昭和30年代。4℃の水が吹き出す過酷な環境で働いていた作業員の心の拠り所でもあったカレー。
当時、まだ日本で珍しかったらしく、作業を終えて冷え切った体を温めることもあり、カレーは非常に人気だったそうです。その後昭和40年代から電気バスの駅で食べられていたアーチカレーを現代風にアレンジして、平成21年に復活したのが「黒部ダムカレー」なのです。
湯けむり屋敷 薬師の湯で食べられる黒部ダムカレーの構成要素は次の通り。
- ダムのアーチ(堰堤)に見立てたご飯
- ダム湖に見立てたカレールー
- ガルベ(遊覧船)に見立てた温泉卵
- ご飯のおくに隠れるサラダ&りんご
カレーはマイルドで食べやすく、子どもでも食べられる味。(2歳の香澄娘も食べていました)
ごはんもカレールーも見た目の印象ほどボリューミーではないので、意外とペロッと食べられます。途中で温泉卵を崩すと、クリーミーな味に変化!フレッシュなサラダをときどき食べれば、飽きずに最後まで楽しめます。
実は黒部ダムカレーには、黒部ダムカレーと認定されるためのルールがあるのです。詳しくは大町市のHPで↓
だしがきいたシンプルなうどん
「その場所でしか食べられないものを食べる」という概念があまりない香澄妻。この日もマイペースで「山菜うどん」を頼んでいました。
うどんのつゆが染み込んでやわらかくなった山菜とシャキシャキのネギ。だしがきいたつゆに浸かったうどん。冷えた体を温めるならカレーよりうどんの方がいいかもしれません。
麺類大好きな香澄娘もうどんを分けてもらい、美味しいそうに食べていました!
某有名グループとは関係ないキムタクおにぎり(&ポテト)
こちらはおまけ。一度食べてみたかったキムタクおにぎり。この看板を見ると食べないわけにはいかないですよね↓
それほど辛くないキムチとわずかに食感を感じるたくあんが入ったキムたくおにぎり。さっぱりした味がうどんと合います。
(香澄妻は意外と少なかったうどんに驚いて、腹の足しにキムたくおにぎりを食べていました。)
そしてどこへ行ってもフライドポテトを頼む香澄娘。サクサクホカホカのポテトはたしかに美味しかったですが…、
- 伊奈香澄から分けてもらったダムカレー
- 香澄妻から分けてもらった山菜うどん
- 自ら頼んだフライドポテト
という香澄娘の大好物という共通点はあるものの、食べ合わせとしてはイマイチな3品を美味しそうに食べていました(笑)
(キムたくおにぎりはキムチが入っているので念の為あげませんでした。)
大町市のおみやげを味わう
お腹が膨れたらおみやげショップを見てみましょう。今回はどのようなファンキーなおみやげと出会えるか楽しみです。
大町市に来たら絶対にはずせない「おおまぴょん」グッズ
大町市と言ったら我らがアイドル「おおまぴょん」。ゆるキャラなのに真顔というそのギャップがまたかわいいのです!
ちなみにおおまぴょんは「頭に北アルプスをかぶったかもしか」というやや謎めいた設定。そのようなおおまぴょんの思わず欲しくなるグッズはこちらです↓
きっとあなたのお気に入りのおおまぴょんに出会えると思います。
子どもの頃にタイムスリップ!?なつかしい駄菓子屋
100円玉を握りしめて通った駄菓子屋。子どもの頃の思い出が蘇るのがこのコーナー。
4個で200年ですので100円玉が2枚必要ですが、子どもの頃の気持ちになれるのは間違いなし!
あなたのお気に入りの駄菓子を見つけてみてください↓
思わず食べてみたくなるドライフルーツ!
独特の味わいが楽しめるドライフルーツ。りんごやぶどうはよく見ますが、めずらしい「またたび」↑や「さるなし」まで↓
ちなみに香澄義父もさるなしを栽培しています。そのまま食べたり、リキュールにしたものを飲んだりしましたが、小粒なのに爽やかな甘さが口に広がる幸せを味わえました。
温泉の知識を味わう
「湯けむり屋敷 薬師の湯」には他の温泉にない施設があります。それが「アルプス温泉博物館」。
アルプスと名前についていますが、大町温泉郷以外の温泉全般に関する展示がされています。
温泉の成分によって分けられる「泉質」を紹介していたり↓
温泉入浴をするときの心得を紹介していたり↓
温泉が地表に出てくるまでの経緯を紹介していたりします↓
他にも湯の花や温泉の成分によってできた沈殿物も↓
全国の温泉の湯の花や沈殿物が展示されているので、きっとあなたが行ったことのある温泉のものもあるはずです!
温泉の知識も学べる「湯けむり屋敷 薬師の湯」はこちらにあります↓
最後に
今回は大町市ある「湯けむり屋敷 薬師の湯」を紹介しました。
この温泉には
- 心ゆくまで楽しめる3種類の温泉
- お風呂上がりに飲みたい「八サイダー」
- 大町でしか食べられない「黒部ダムカレー」
- おおまぴょんと子どもの頃の自分に会えるおみやげコーナー
- 温泉博士になれる(かもしれない)「アルプス温泉博物館」
がありました。
たかが温泉。されど温泉。
温泉の楽しみ方は「温泉の数×温泉に訪れる人の数」だけあると思います。
あなたもぜひ、お気に入りの温泉と自分だけの楽しみ方をみつけてください。その一つが「湯けむり屋敷 薬師の湯」であれば伊奈香澄もうれしく思います。
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ではまたのちほど。