世界一やさしいフリーランスの教科書1年生

信州人、本を読む。

どうも、最近散歩圏内に小規模なビール醸造所が増えているので、自分も家で作ってみようかと思った伊奈香澄です(笑)

ビールの醸造には免許が必要ですので、ご注意下さい。

季節は春ですね。春と言えば、色々な1年生の人がいます。小学校1年生、社会人1年生、ピンポンダッシュ1年生…。

最後に変なものが混ざっていましたが…今回は『世界一やさしいフリーランスの教科書1年生』という本を紹介します。

以前の『信州人、本を読む。』シリーズの『フリーランスの進路相談室』という本を紹介した記事は、多くの人に読んでもらえました。ありがとうございました。

フリーランスの進路相談室
この記事では『フリーランスの進路相談室』という本と、そこから学ぶことを紹介しています。今の自分に少しでも疑問を感じているなら、読んでみて下さい。

今回紹介する本の著者は『フリーランスの進路相談室』にも登場する、イラストレーター・漫画家の高田ゲンキさんです。

それでは著者紹介、あらすじに続いて伊奈香澄がこの本を読んだ感想を書いていきます。

因みに壊滅的な絵の才能を持つ伊奈香澄が書いたイラストはこちらです↓(笑)

高田ゲンキさんってどんな人?

高田ゲンキさんはフリーランスとしてイラストレーター・漫画家で活躍されています。小学生の頃から漫画を書いていたそうですが、高校生の頃にギターに夢中になり、大学生の頃は就職活動をせずに音楽一色の生活だったそうです。

その後、周囲からの目もあり営業職として就職するものの、転職してイラストレーターになります。イラストレーターになった後も、「フリーランスのような働き方がしたい」という想いがあり、2004年にフリーランスのイラストレーターとなりました。

2012年にドイツのベルリンに移住し、現在は奥さんと息子さんと3人でベルリンで生活されているそうです。

イラストに関しては壊滅的な才能を持っている伊奈香澄ですが(笑)、高田ゲンキさんのイラストには不思議な力があるように思えます。

イラストを言葉で説明するのは難しいですが、成熟した大人のような安定感と、無邪気な子どものような好奇心が同居しています。イラストなのに、描かれた人は動いているように感じます。いや、活発に動いています。

高田ゲンキさんのイラストサイトはこちらです↓

Genki Takata Illustration
フリーランスイラストレーター・漫画家 高田ゲンキ

また、高田ゲンキさんはtwitterでの発信もされています。こちらはイラストサイトとは違い、個人的な発信もあります。最近は息子さんとミニ四駆に夢中になっているらしく、とても親近感が沸きます。

高田ゲンキさんのtwitterはこちらです↓

https://twitter.com/Genki119

世界一やさしいって…大げさなぁ。と思っていたら、本当だった!

書店に行く機会が多い人は分かるかもしれませんが、最近の書籍のタイトルは前半と後半に分かれるものが多い気がします。そしてその前半部分にはだいたいこう書いてあります。

「世界一やさしい〜」

「誰でもすぐに習得できる〜」

「絵の才能が壊滅的なあなたでも大丈夫!」

また、最後に変なものが混ざっていましたね(笑)

少し読んでみると、「本当にやさしいかなぁ?」とか「本当に誰でも習得できるかなぁ?」と思う本も中にはあります。しかし、この本はフリーランス1年生が知りたいことを、1年生が分かるレベルで、かつ体系立てて書かれています。そのため、本当に分かりやすいです。

この本の章は次のように構成されています。

1時限目 フリーランスについて知ろう

2時限目 フリーランスのはたらき方を知ろう

3時限目 フリーランスになるための準備

4時限目 フリーランスになったら

5時限目 仕事の進め方

文章での解説はもちろんしっかりされていますが、一つの話が終わるタイミングでイラストを使ったまとめ(漫画)があります。

この漫画があるからこそ、本の内容がすーっと頭の中に入ってきます。普段あまり本を読まない人にもオススメできます。いや、この本はそういう人こそ直感的に理解できる本ではないかと思います。

分かりやすいだけがこの本の特徴ではありません。大切なこともちゃんと書かれています。フリーランスの基本の一つがクライアントと適切に契約を結ぶことです。この本では契約書のサンプルを示しつつ、その内容を解説しています。契約書という苦手意識ができやすいものほど、しっかり理解しないと自分に返ってくるのも、フリーランスの特徴です。

人並みの娯楽を捨てる覚悟。

本のタイトルの通り「世界一やさしい」(優しい、易しい)内容ですが、そんな中キラリと光る厳しい言葉があります。

それは『人並みの娯楽を捨てる覚悟。』という言葉です。フリーランスは以前ほど特別なものではなくなってきました。しかし、日本ではまだまだ少数派で、多くの人とは違う生き方です。

「フリーランスになりたいけど、お金も時間もない。」

こう思う人に向けて高田ゲンキさんが思うことはは「人並みの娯楽を捨てる覚悟」を持つことだそうです。

これは一見、人生の楽しみを犠牲にするように思えますが、実際は少し違うのかもしれません。

伊奈香澄の周りにはこのことを証明している人がいます。それは香澄義父です。

香澄義父ははじめは会社員として働いていましたが、20代の時に写真屋をはじめました。その後写真屋はたたみ、現在は農業をメインにして、冬はスキー場で働いています。香澄義父は仕事をほとんど休みません。単純に仕事が忙しいということもありますが、伊奈香澄から見ると仕事が面白くて夢中になっているように見えます。

娯楽というのは学校や会社など、ストレスを感じる状況からリフレッシュするためにあるものだと思います。仕事そのものが面白く夢中になれるのであれば、娯楽は必要ないのかもしれません。

因みに71歳になる香澄義父が老後にしたいことは「Eバイク(電動スポーツ自転車)で乗鞍岳に登ること」だそうです。何歳になっても仕事に夢中になり、何歳になっても今が老後だと思っていない香澄義父からは学ぶことが本当にたくさんあります。

最後に。

今回は高田ゲンキさんの『世界一やさしいフリーランスの教科書1年生』という本を紹介していました。

この本にはフリーランスとして生きていくための基本的なことが世界一やさしく書かれていました。また、伊奈香澄の周りにはこの本の内容を証明している人がいました。

最後にこの本の中で高田ゲンキさんが言っていた言葉をもう一つ紹介して、終わりにしたいと思います。

「学校や会社に馴染めない人ほどフリーランスでは評価されやすい可能性がある。」

学校や会社だけが、人間に与えられた生きる場所ではありません。皆さんも自分に合った生きる場所を自分で作ってみても良いかもしれません。

Bitly

ではまたのちほど。

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