今回は『信州人、本を読む。』シリーズの第5段をお送りします。
記念すべき第5段は『長野の法則』です。
この本には信州の生活習慣や食習慣、それに地域ごとの対立の模様など信州人にとっては当たり前でも、県外の方から見るとちょっと面白い信州小話がたくさん紹介されています。
伊奈香澄が初めてこの本を読んだのはまだ千葉県に住んでいる頃でした。
当時は旅行で月に1回信州に来る程度だったのであまり実感がありませんでしたが、実際に信州に住んでから読み返すとより楽しめました。
内容にも少し触れながらこの本の感想をお送りします。
確かにそうだなぁ、と思うこと。
最初に読んだ時には『本当かい!?』と思っていましたが、実際に住んでみて実感したことがいくつかあります。
まずは水道管が凍結することです。
信州は寒い地域が多く、冬に水道管が凍ることがあります。
ホームセンターに行けば水道管用のヒーターが売っているほどです。
それでもそんなものすら役に立たないこともあります。
水道管用ヒーターを付けていたにも関わらず水道管凍結の被害に逢い、復旧させるのに半日ほどかかったことがあります。。
復旧した時は、蛇口を捻れば水が当たり前に出てくることの有り難みを実感しました(笑)
もう1つ紹介すると、信州人はみんながみんなスキーがうまいわけではありません。
それどころかみんながみんなスキーをする訳でもありません。
信州には数多くのスキー場があります。
伊奈香澄の家から車で1時間程度で行けるスキー場はざっと数えただけでも10ヶ所程度はあります。
確かに伊奈香澄の周りにスキーをする人はいますが、それはあくまで数多くあるスポーツの中からスキーを選んでいるだけです。
スキーをしない信州人はたくさんいます。
因みに伊奈香澄はクロスカントリースキーはしますが、いわゆるスキー(ゲレンデを滑るスキー)はしません。
日本人がみんな侍や忍者が好きなわけではないのと同様に、関西人がみんなたこ焼きが好きなわけではないのと同様に、信州人がみんなスキーをするわけではありません(笑)
そんな信州人ですが、中にはスキーにどっぷりハマっている人もいます。
それは香澄義父です。
香澄義父は冬はスキー場で働き、休みの日には従業員特典で無料でリフトに乗りまくり、そして滑りまくるという信州人らしからぬスキーライフを楽しんでいます(笑)
従業員特典は家族にも適用されるらしく、香澄妻はもちろんのこと伊奈香澄も無料でリフトに乗ることができます。
その特典を利用して昨シーズンに香澄娘はゲレンデデビュー(そりデビュー)しました。
しかし、当時0歳10ヶ月の香澄娘にはそりの振動が心地よかったらしく、寒いゲレンデで終始熟睡していました。
我が娘ながらたくましさを感じた瞬間でした(笑)
本当かどうか分からないこと。
『北信という地域について。』でも少し紹介しましたが、信州はとても広いため大きく分けても5つの地域に分かれます。
そのため、長野市(北信地域)に住んでいる伊奈香澄にとっては未だに本当かどうか分からないことがあります。
信州の有名な食べ物といえばおやきです。おやきは信州全域にあり、各々の地域で特徴がありますが、どの地域のおやきも何かしらの具材が入っているものだと思っていました。
(野沢菜のおやきはオーソドックスですね!)
ところが、東信地域や南信地域では具材が何も入っていないおやきがあるそうです。
東信地域に属する上田市には時々行きますが、そんなおやきは見たことがありません。
もしかしたら上田市以外の東信地域のどこかで食べられているのかもしれませんが、オオサンショウウオと同じくらいのレベルで見たことがありません。
オオサンショウウオと具なしおやきを見つけたら伊奈香澄までご連絡下さい!
捜査に協力して下さった方には……、
香澄妻画伯のオリジナルステッカーを差し上げます!
きっと人類の斜め上空を滑空する素晴らしい絵が描いてあるでしょう(笑)
りんごがぼける。
突然ですがあなたは『りんごがぼける。』の意味が分かるでしょうか。
伊奈香澄は関西で育ちましたが、香澄母が信州人のため子供の頃から聞いていた言葉でもちろん意味を知っていました。
しかもこの言葉は全国で通じると思っていました。
そうです、この本を読むまでは!
正解は……
りんごの甘みが薄かったり、瑞々しさがなくなった状態のことを言います。
北信地域のりんごを買う時は飯綱町産や山ノ内産など有名な産地のりんごを買うとぼけていることは少ないかもしれません。
因みに香澄娘はおやつを食べたにも関わらず、とぼけて何回もおやつを要求してくるようになりました(笑)
最後に。
この本には他にもたくさんの信州小話が載っています。
また、最近では長野市と松本市の対立に焦点を当てた本も出版されました。
そんな楽しい信州に遊びにくると、信州の魅力が実感できます。
そして、信州が好きになると信州に住みたくなるかもしれません。
そんなあなたの背中を押してくれる本はこの2冊です↓
これであなたも信州人への第一歩を踏み出せます。
ではまたのちほど。