魚。
煮ても焼いても、味噌汁に入れても美味しい魚。
「煮ても焼いても食えない」なんて言葉がありますが、煮ても焼いても食えない魚はいないのでは?と思います。
ただ、燃料の価格高騰などにより魚も価格高騰しているのも事実。
数年前までは週2日くらい食べていたさけ(切り身)も、ほとんど買わなくなりました。
農林水産省のデータ(※1)によると実際にさけの値段(輸入額)は上がっているようです。
輸入量 (t) | 輸入金額 (千円) | 単位重量あたりの金額 (円/kg) | |
2023年4月 | 13,252 | 18,401,709 | 1,380 |
2022年4月 | 96,820 | 97,711,904 | 1,000 |
(※1)農林水産省「農林水産物輸出入情報・概況 令和5年4月」
しかし、魚を比較的安く購入する方法があります。それは一匹まるまる買うことです(さけは無理ですが……)。
この記事では伊奈香澄が魚を三枚おろしにして作った味噌汁を紹介します。
三枚おろしに選んだ魚
伊奈香澄が選んだ魚はまるあじ。理由は安いから、そして扱いやすそうだから。
買ったまるあじの価格は10%OFFで150円。もちろん捌く手間はありますが、それを面白いと思えば安い買い物です。
また、扱いやすい大きさも選んだポイント。家のまな板に乗るサイズで、かつ一匹でもある程度身の量があるからです。
小さい魚だと何匹か捌く必要がありますが、このサイズなら一匹で3人分の味噌汁の具としては十分でしょう。
いざ、おろす!
はじめに魚をパックから出します(笑)。こうして改めて魚を見ると、キレイな流線型のボディなんですね↓
彼らはきっと、速く泳げるような体に生まれてきたのでしょう。
次はうろこを落とします。包丁の刃を立て、魚の体に沿って包丁を動かします。
後で皮を引きますが、うろこはキレイに落としましょう。
そして、頭を落として腸(はらわた)を出します。頭はエラの付け根付近から落としますが、エラやヒレで手を切らないように注意してください。
(伊奈香澄は「絶対に」手を切りたくなかったため、先にキッチンばさみでヒレを切りました)
腸を出すとこんな感じに↓
ようやく三枚におろします。背骨に残る大量の身、切るときの苦労がにじみ出たようなキレイでない身の表面↓
三枚おろしはなかなか奥が深いです。
まるあじの身の中には細かい骨が隠れています。肉眼で分かる骨は、手ですべて取り除きました。
皮はまだ付いています↓
最後に皮を引きます。尻尾側から包丁を入れて、うすーく皮を引いていく(剥いでいく)のですが、うまくいかず……。
結局手で少しだけ皮をめくり、身を押さえながら手で皮を引きました……。
(身を氷水につけておけば、うまくできたかも)
そして味噌汁に
伊奈家の味噌汁は基本的に具だくさん。
この日の具は、まるあじ、長ネギ、人参、大根でした↓
ダシは鰹節、味噌は八丁味噌です↓
伊奈家では八丁味噌と信州味噌を常備していますが、まるあじ独特のクセには八丁味噌が合うと思い、八丁味噌を使いました。
具材によって八丁味噌、信州味噌、あるいは両方を混ぜて使い分けています。
そして完成した味噌汁がこちら↓
やはり予想した通りまるあじには独特のクセがあり、そのクセを長ネギと八丁味噌がうまくカバーしていました。
人参や大根も八丁味噌とよく合い、妻にも3歳の娘にも好評でした。
おわりに
魚を一匹まるまる買うと比較的安く変えます。これは捌くためのお金が含まれていないため、当然といえば当然です。
ただ、捌くことを一つの楽しみと思えば、その安さはさらに価値のあるものになるでしょう。
プラモデルは自分で作るのが楽しいのであって、はじめから作ってあったら全く面白くないのと同じです!(分かりづらい例えだ……)
三枚おろしは難しく思えますが、手順を覚えてしまえばある程度簡単にできます。
(伊奈香澄は知り合いに教えてもらいましたが、YouTubeでも参考になる動画があります)
三枚おろしをマスターして、憧れの(?)マグロを捌いてみましょう(笑)。
ではまたのちほど。