善光寺×プロジェクションマッピング!善光寺が光に包まれるNAGANO DESIGN WEEKとは!?

信州の景色

どうも、以前から行きたかった蕎麦屋にやっと行けた伊奈香澄です。待望の蕎麦の記事は別の機会に公開します。

あなたは善光寺を知っていますか?

この質問をすると善光寺の熱烈なファン593人くらいの人が「はい。」と答えるでしょう。

それではこの質問はどうですか?

あなたは夜の闇に浮かび上がる善光寺を知っていますか?

この質問に「はい。」と答えられる人は昨日(2022年12月10日)からはじまったイベントを知っている人ですね!

そのイベン卜の名は「NAGANO DESIGN WEEK」。

この記事ではNAGANO DESIGN WEEKによりライトアップされた長野市街地と、プロジェクションマッピングにより生まれ変わった善光寺をお伝えします。

今話題のNAGANO DESIGN WEEKとは?

長野駅から善光寺を結ぶ約1.8kmの中央通り。ふだんは夜になるとやや人通りがさみしくなりますが、このイベントが開催されると様子は変わります。

中央通りの並木がライトアップされ、まるで街全体がやさしい光に包まれたようになるのです。

一方、約1400年の歴史を持つ善光寺。しかし、夕方になると真っ暗になり人がいないのがふだんの姿。

このような善光寺を知っている地元の人にとっては、NAGANO DESIGN WEEK期間中の善光寺はまるで別の場所かと錯覚するようです。

中央通りと善光寺。長野市街地の人気スポットを光で彩るイベントがNAGANO DESIGN WEEKなのです。

毎日テレビやインターネットで悲しいニュースが流れる現代。このような時代に善光寺が祈るのは人々の平和。

このイベントには激動の中にある現代においても「少しでも平和でやさしい心をもってほしい」との願いが込められています。

善光寺のプロジェクションマッピングを指揮するのは「ベルベッタ・デザイン」代表の長谷川喜美(はせがわきみ)氏。これまで「グランフロント大阪クリスマス」や「Marunouchi Bright Christmas 2020」を手掛けてきた空間デザイナーが、善光寺の歴史と伝統をどのように表現するのか?

NAGANO DESIGN WEEK期間中は夜の長野市から目が離せません。

開催期間は次の通りです。

  • 表参道(中央通り)イルミネーション:2022年11月23日〜2023年2月12日(17:00〜19:00)
  • 善光寺イルミネーション:2022年12月10日〜2022年12月18日(17:00〜20:00)
NAGANO DESIGN WEEK 長野デザインウィーク
長野市・善光寺を中心としたエリアを、光で彩る新しいイベント「善光寺表参道イルミネーション」。長野駅前から善光寺までの、全長約1.8kmにわたる善光寺表参道の並木を、イルミネーションで彩ります。善光寺本堂や山門は、トップデザイナーによる光の空間演出を行い、幻想的な世界へと、皆さまをご案内します。

やさしい光にあふれた中央通りのライトアップ

長野駅から善光寺へ行くには中央通りを歩く、あるいは中央通りを走るバスで行く方法があります。

ライトアップ期間中なら徒歩がオススメ。冬の澄んだ空気を感じながら、夜の静かな街に浮かび上がる光を眺められます。

明るいうちにバスで善光寺へ行き、善光寺のプロジェクションマッピングの余韻にひたりながら長野駅へ戻ってくるもよし。中央通りのライトアップがはじまってから、ゆっくり歩いて光を見ながらいくのもよし。楽しみ方はあなた次第です!

(善光寺方面の土日祝日の最終バスは19:40、リンク先↓の時刻表参照)

https://www.alpico.co.jp/traffic/datas/files/2022/06/28/4fb0a62c14b1ab38f39b235493ddb5e7677335e3.pdf

この章の冒頭にあった写真は、「藤屋御本陣」付近から善光寺方面を見た景色。昼間の写真と比べると幻想的な空間をより楽しめます↓

反対に長野駅方面を向いたときに楽しめる景色はこちら↓

半球状のイルミネーションはワイングラスをイメージしているそうです。木の形そのままではありませんが、これも新しくておもしろい試みだと思います。

付近のお店のショーウインドウには来年の干支であるうさぎが。うさぎも中央通りのライトアップを楽しみにしていたのかもしれません↓

伝統ある歴史と現代の技術の融合!善光寺本堂のプロジェクションマッピング

それではメインイベントである善光寺本堂のプロジェクションマッピングを紹介いたします。

……と、その前に。ふだんと違う本堂以外の景色も少し紹介します。

仁王門〜本堂までの様子

先ほどの藤屋御本陣から北へ登ると善光寺の本堂へだどり着きますが、実は仁王門(におうもん)、仲見世通り、山門(さんもん)を経てようやくたどり着くのです。それぞれの場所もふだんとは違う景色でした。

まずは仁王門。ふだんと違い紫色の光に輝く仁王様はこちらです↓

ただでさえ強そうな仁王様が、いつもに増して強そうに見えます。ちなみに向かって左側の仁王様 阿形(あぎょう)を下から見上げるとこのような感じ↓

鋭い眼光を話す阿形(あぎょう)

やましいことがある人は、通らない方がいいかもしれません(笑)

仁王門を超えると景色は一変。賑やかな光に包まれた仲見世通りが見えてきました↓

仲見世通りもふだんの様子と比べると、賑わっているのがわかると思います。

仲見世通りを過ぎると今度は山門です。その前に見えたのがこちら↓

蓮の花をイメージしたオブジェ

こちらは蓮の花をイメージしたオブジェ。地面に設置されており、高さも2m程度あるので記念撮影にも最適です!

(ただし、カメラの性能によってはオブジェだけが明るく写って心霊写真のようになるかもしれません、笑)

奥に写っている青く小さい蓮のオブジェは山門に飾られているもの。さて、いよいよ山門をくぐります↓

(ふだんの山門の写真は昼間のものしか手元になく、申し訳ないです。)

階段を登って山門をくぐればいよいよ本堂が見えてきます。

本堂で繰り広げられる前衛的なプロジェクションマッピング

ようやく本堂に着きました!……しかし、プロジェクションマッピングには光だけでなく音の演出も。そのため、本堂にたどり着く前からワクワクする音が聞こえてくるのです。

そして本堂を見事に変身させていたプロジェクションマッピングがこちらです↓(動画です、音が出ます)

中途半端な部分から音楽がはじまっています(汗)

ベートーヴェンの「交響曲第9番」、いわゆる第九の曲に乗せてスピーディーに展開するプロジェクションマッピング。

いい意味で、ここが善光寺であることを忘れさせてくれます。年末のこの時期によく聞く第九ですが、プロジェクションマッピングと一緒に見ると今年あったさまざまなことは一旦忘れて、ただただそのキレイな景色に夢中になれるのです。

音楽が鳴り終わると光だけの演出も↓(動画です)

静かに眺めるにはこちらがオススメ

音楽を使ったプロジェクションマッピングが「魅せるもの」なら、こちらは「見せるもの」。本堂に映し出される光を見ていると心がおだやかになりそうです。

また、このような面白い演出もありました↓(動画です、音が出ます)

お経を軽快なビートに乗せました!(本堂から山門側を向いて撮影)

ふだん聞くとやや退屈なお経(失礼!)。そのようなお経を軽快なビー卜に乗せたこの演出。光の動きも音楽のリズムに合っているので、お経がより軽快に聞こえます。

この演出を聞いていると(見ていると)、お経の意味に興味が湧いてきそうです!

ちなみに本堂の中でもプロジェクションマッピングの演出がありました。しかし、文化財が保管されている本堂の中は撮影禁止。

ぜひ、現地に足を運んであなたの目と耳で、本堂の中のプロジェクションマッピングを楽しんでみてください。

最後に

この記事では長野市街地にある中央通りのライトアップと、善光寺本堂のプロジェクションマッピングの様子を紹介いたしました。

光と音。この二つにはふだんとは違う顔を見せてくれる魔法の力があるのです。

中央通りはともかく、善光寺本堂のプロジェクションマッピングについては賛否両論あると思います。善光寺は約1400年の歴史を持つ非常に貴重なお寺ですので、否定的な意見があることも十分わかります。

しかし、時代はつねに変わってゆくもの。古き良きものは残しつつ、その時代にしか作れないものを作る。

このような作品を作ったデザイナーと関係者の方々、そしてこのようなイベントの許可をした善光寺の関係者の方々にはそのような思いがあるのではないかと思います。

私はこのイベン卜を開催・運営していただいたことに感謝しています。キレイな景色を見てキレイだと思える心のある人。そのような人が集まるこのイベントを今後も続けてもらえることを楽しみにしています。

Bitly

ではまたのちほど。

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