善光寺の見どころは何!?年に一度しか見られない「長野灯明まつり」の景色

信州の景色

平和への願いを強く打ち出し、長野から希望に満ちた光を未来へ繋げるものとします。

長野灯明まつり公式ガイドブック

私たち日本人は、普段あまり感じないかもしれません。

「明日も1日無事に生きられるか?」ということを。

しかし、ウクライナとロシアの戦争だけでなく、世界には明日の命が保証されていない国や地域が数多くあります。

冒頭は「長野灯明まつり」の公式ガイドブックにあった一文。このような言葉が大げさではない現状が、世界では日々起こっているのです。

この記事では2023年の長野灯明まつりの様子をお伝えします。

ぜひ、この記事を読んで世界の困っている人たちへ、関心を向けることからはじめてみませんか?

平和への願いを込めた「長野灯明まつり」とは?

はじめに「長野灯明まつり」について簡単に説明いたします。

1998年2月、世界の注目が一気に長野県に集まった「長野オリンピック」。

スキージャンプ団体やスピードスケート男子500mの金メダル、萩本欽一さんが登場した閉会式、そしてメダルには一歩届かなかったものの現在は別の形で長野市に貢献してくださっている荻原健司市長。

情景を見た誰もが心を揺さぶられ、世界が一つになった瞬間を感じたのではないでしょうか?

その思いを後世へと受け継ぐべく2004年から開催され、今年で二十回目をむかえる「長野灯明まつり」。(中止を含みます)

2022年は新型コロナウイルスの影響で中止となったので、今年(2023年)は2年ぶりの開催。今回のテーマは「平和への想い〜想いの継承〜」ですので、昨今の世界情勢を憂い永久的に訪れる平和への願いが込められていることでしょう。

まずはこちらの動画(過去のCM)を見て、雰囲気を楽しんでみてください↓

2021TomyoCM Matsuri 0120 2

幻想的な善光寺のライトアップ

善光寺のライトアップは3か所で行われていました。現地に行った気分で、写真を一枚ずつお楽しみください。

時間とともに色が変わる本堂〜善光寺ゆめ常夜灯〜

長野灯明まつりのシンボルといえば、やはりライトアップされた本堂です。基本的には常時赤く染められています。

しかし、約20分経つと色が変わる瞬間が訪れるのです。紫に染まったかと思えば↓

次は黄色に↓

そしてさらに青色に染まりました↓

カメラの性能の都合上肉眼とやや見え方が異なりますが、日光の下で見る本堂とはまったく違う雰囲気はお分かりいただけると思います。

※写真にはありませんが、緑色にもなりました。

これから人を悲しませるようなことをしようとしている人は、この風景を見ているときだけでもやさしい心を取り戻してほしいと願うばかりです。

二つの色に染められた鐘楼(しょうろう)

本堂の東側にある鐘楼。善光寺に来たことがある人なら「ゴーン」という鐘の音をきいたことがあると思います。

その鐘も見事にライトアップされていました。ライトの色は青と黄色。まさしく昨年から甚大な被害が出来ているウクライナの国旗の色です。

夜にこの鐘が鳴ることはありませんでした。しかし、平和への無言の願いを言い続けるかのように、ただそこに存在していたのです。

山々を思わせる緑色に染められた山門

最後に紹介するのは山門。

長野駅側(南)から善光寺本堂へ行こうとすると二つの門が出迎えてくれます。そのうちの一つが山門です。

こちらのライトは緑一色。時間とともに変わることもありませんでした。

信州の山々を思わせるような緑色。緑はやすらぎや安心を与えるとともに、「平和」という意味が込められた色でもあります。

本堂のライトアップほどの派手さはないかもしれませんが、「永久に変わらない平和」を象徴するようでとても感慨深い演出でした。

闇夜に浮かぶ切り絵

「長野灯明まつり」という名前から考えると、こちらがメインイベントなのかもしれません。

善光寺の東側、長野県立美術館の前に広がる城山公園。

この場所には無数の灯明が飾られ、まるで平和な未来への道を指し示してくれているかのようでした。

全体を俯瞰して見てもキレイなのですが、一つひとつを見ると小学生が作った切り絵が↓

シンプルですが、小学生の思いがつまったステキな切り絵を楽しめます。

「平和を願う心に年齢は関係ない。それぞれが思う平和へ一歩ずつ歩けばいい。」

まるでこのように言われているかのような空間でした。

未来を担う子どもたちにも、平和を願う心をしっかり持って生きていってほしいと願います。

和傘のお出迎え

「長野灯明まつり」は何度か見に行っていますが、今年はじめて見たのが和傘の演出。(伊奈香澄が知らなかっただけでしたら、すみません……。)

善光寺周辺には約40の宿坊があります。宿坊とはお寺や神社へ参拝する人が泊まるための施設で、もちろん一般の人も宿泊できます。

そのうちの一つが仲見世通りからひとつ東側にそれた道にある「蓮華院」。蓮華院の前で行われていたのが、和傘を使った演出なのです。

本堂や山門のライトとは異なり、色は和傘そのものの色。同じ光を浴びた和傘は思い思いの色に染まっていたのです↓

和傘の前を通過する人影と和傘のコラボがこちら↓

ほんの少しだけ立ち止まる時間も取ることを許されない。

そのような現代を象徴しているかのような写真です。

※和傘は道路沿いに展示されています。あくまで道路を通過する人が優先ですので、マナーを守って撮影しましょう。

おわりに

今回は世界への平和の願いが込められた「長野灯明まつり」の様子をお伝えしました。

できれば一人でも多くの人に来ていただきたいところですが、なかなか来れない人もいることでしょう。

このブログでは「現場にいるような臨場感」をモットーにしています。現地に来られない人も、この記事を読んで平和を願う心を持っていただければ、本当にうれしいです。

ふるさと納税を通じたウクライナへの寄付を募集しています↓

ではまたのちほど。

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