あなたは最近、山を見ましたか?
信州に住んでいる伊奈香澄は毎日見ていますが、地域柄住んでいる場所から山が見えない人も多くいると思います。
そこで、伊奈香澄があなたの代わりに北アルプスが見える町に行ってきました。
この記事を読むと、北アルプスを見た気持ちになって「自分を取り戻す時間」を過ごせるかもしれません。
「大町市」とはどのような町?
大町は大北(だいほく)地域、あるいは北アルプス地域に属する町で、白馬村に南に位置します。
人口は約26,000人(※1)(2022年3月31日現在)。一部の山間部をのぞき、町のあらゆる場所から北アルプスが見える景観豊かな町です。
(※1)人口・世帯数(平成18年の市町村合併以降の数値)より
観光資源としては、町の西部にある「大町温泉郷」や黒部ダムに通じる「関電トンネル電気バス」、近年では「サントリー天然水 北アルプス信濃の森工場」もホットなスポットとなっております。
町のゆるキャラとして設定されているのはカモシカをモチーフとした「おおまぴょん」(※2)。ゆるキャラグランプリ2020では15位(信州のゆるキャラの最高位)を獲得するなど、ゆるキャラとしての人気もあります。
(※2)おおまぴょんの部屋より
大町公園から眺める雄大な景色
さっそくやってきたのは大町公園。ここはベンチとあずまや(休憩小屋)があるだけの、簡素な公園です。
しかし、このベンチから見える景色が圧巻なのです。それでは、景色を見てみましょう↓
眼下に広がる大町市の町並み。そして、奥に見えるのはそびえ立つ北アルプス。この景色を一目見ただけで、「大町市に来てよかった」と思えるでしょう。
ただ、ぼーっとこの景色を眺める。がんばった自分を振り返りながらこの景色眺める。
ここでの過ごし方はあなたの思うようにできます。
時間に追われることもなければ、なにか文句を言ってくる人もいません。
ちなみに公園全体の様子はこちら↓
高台に作られたウッドデッキとベンチ、その向こうに広がる自然豊かな景色。まるで映画のワンシーンのようです。
ありきたりな言葉かもしれませんが、「大自然の前では、人間がいかにちっぽけか」と気づくと思います。
他にもこのような景色が見えました↓
大町山岳博物館の付属園にいる動物たち
大町公園から少し坂道を登ると見えてくるのが「大町山岳博物館」……ですが、今回の目的地は大町山岳博物館の付属園。
なんとこの園には、北アルプスに関係する貴重な動物がいました。
ここでは、3種の貴重な動物を紹介します。
白く丸まった「ライチョウ」
はじめに紹介するのは「ライチョウ」です。
ライチョウは標高2,200m〜2,400mの高山帯に住む鳥で、日本に住む種類はライチョウの中では最南端に生息するといわれています。
1980年代には約3,000羽いたと推定されていたライチョウも、2000年代には2,000羽弱に減少したとの調査結果も。
国の特別天然記念物にも指定されている非常に貴重な鳥なのです。
減少の原因は、従来生息していなかったニホンジカやニホンザルによるライチョウのエサ(高山植物)の捕食、登山客の増加にともなう撹乱などといわれています。
冒頭の写真のライチョウは、全身真っ白な毛をしていますがこれは冬の毛。
春になると雄は黒褐色の毛(体の上面)、雌は薄茶色や焦げ茶色の斑模様の毛になります。そして、秋になると雄雌ともに灰褐色の毛になるそうです。
1年で3種類の毛を楽しむなんて、オシャレですよね!
さて、付属園にいるライチョウの毛は何色だったのでしょうか?それでは、ライチョウの写真をどうぞ↓
気を取り直して、もう一度どうぞ↓
どちらの写真にもライチョウがいますが、わかりますか……?
実は白く丸まってお尻だけ見えているのがライチョウです!
冬の毛をしていたので、全身は真っ白。白いカゴの下にいたので、はじめはライチョウとわかりませんでした。。
しばらく見ていましたが、顔を見せてくれる気配はなし。この日は休日モードだったのかもしれません。(ちなみにこの日は土曜日)
首の動きがなめらかな「ホンドフクロウ」
次に紹介するのは「ホンドフクロウ」です。
ホンドフクロウは九州以北の日本各地に生息し、平地の森や人里近くの森にも生息しているそうです。
夜行性のホンドフクロウが活動するのは夜。昼間は高い木にとまって眠っており、夜になるとネズミやモグラ、リスやノウサギを捕食するそうです。
鳴き声は「ゴロスケ・ホー・ホー」というそうです。さて、付属園にいるフクロウは鳴いてくれるのでしょうか?↓(動画です。音が出ます。)
動画の途中で「お!鳴いたか!?」と思った人には申し訳ないです。
あれは、ホンドフクロウに興奮した香澄娘の声です!
飼育されているためか、昼間でも起きていたホンドフクロウ。伊奈香澄たちが帰ったあとにゆっくり寝ているといいな、と思いました。
大町市のゆるキャラ「おおまぴょん」のモチーフになった「カモシカ」
最後にに紹介するのはカモシカです。
カモシカは中国地方を除く本州、九州、及び四国に生息する哺乳類です。体長は1m〜1.5m、体重は30kg〜40kgとニホンジカよりやや小柄。
名前に「シカ」と入っていますが、実際はヤギの仲間だそうです。
ライチョウと同様に国の特別天然記念物にも指定されている、貴重な動物です。
それではカモシカの様子を見てみましょう↓
金網越しではありますが、貴重なカモシカの生きている姿が見られました。
こちらも動画をお楽しみください↓(音が出ます。※動画は金網がフレームアウトする位置にレンズを当てて撮影しました。)
しばらく伊奈香澄たちの様子を見ていましたが、「なぁーんだ、何もしない平凡な人間かぁ!」とわかったのかすっかり休憩モードに入りました。
ちなみに伊奈香澄たちを品定めしているときの様子はこちらです↓
こちらを直視することはあまりなく、「なんとなく気になる」といった様子でウロウロしていました。
おわりに
今回は大町市にある「大町公園」からの雄大な北アルプスの眺めと、大町山岳博物の付属園にいる貴重な動物たちを紹介しました。
「信州へ遊びに行きたいけど、なかなか行けない……。」
そのような人もいると思います。この記事は、そのような人が少しでも「信州を感じられる」ように書きました。
この記事を読んでいた時間が、ささやかな幸せとともにあったことを願っています。
大町市ではふるさと納税を受け付けています↓
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ではまたのちほど。