どうも、最近ようやく執筆用の机と椅子を買った伊奈香澄です。
今まで低い机&座椅子で執筆していましたが、腰の痛みが強くなってきましたので重い腰をあげてようやく机と椅子を買いました。
しかし、組立作業をしていてさらに腰を痛めるという、良いのか悪いのかわからない現象に遭遇しました(笑)
「あなたは万代島を知っていますか?」
この質問をすると多くの長野県民が「はて?信州にそんな名前の島なんてあったかな!?」と首を傾げると思います。
「あなたは万代島を知っていますか?」
この質問をすると多くの新潟県民にする「あー、あのお菓子がいっぱい売っているタワーがあるところね!」と答えると思います。
長野県と新潟県。隣県でありながら市町村によっては遠い存在の新潟県。
たとえば長野市から新潟市まで高速バスだと4時間弱かかります。
鉄道だと長野駅から北陸新幹線に乗り、高崎駅で上越新幹線に乗り換えて約2時間。いずれにしてもなかなか気軽に行ける街ではありません。
しかし、信州人でありながら海が好きな伊奈香澄は、前回の新潟県上越市に続いて今回は新潟県の県庁所在市であり佐渡島の玄関口でもある新潟市へ行ってきました。
新潟市の中でもオススメスポットが集まる万代島。この記事では伊奈香澄が体験した万代島の魅力をとことんお伝えします。
この記事を読めば、あなたも万代島へ行ったような顔をして友人に話せるようになります(笑)
かつては本当に島だった万代島とは?
はじめに万代島を簡単に紹介します。
信州の川上村を源流とする「千曲川」(ちくまがわ)は新潟県に入ると「信濃川」と名前を変えます。
367kmの長旅を終えた信濃川(千曲川を含む)は新潟市にある河口から日本海に流れ込むのです。
そのような信濃川の河口にある万代島。かつては信濃川の中洲であり、名実ともに島だったのです。
昭和初期の埋め立てによって右岸(海と反対側)と陸続きになり、現在の形になりました。当初は貨物を取り扱う港として使われていた万代島と付近の岸壁(現在の新潟西港)。
しかし、1969年(昭和44年)に新潟東港が開港すると徐々に貨物の取り扱いを減らしていき、ウォーターフロントとしての都市開発が進められるようになるのです。2003年には新潟県最大の展示場・コンベンションセンターである「朱鷺メッセ」が開業。
現在でも万代島の開発計画は進んでおり、左岸(海側)と万代島を結ぶ遊歩道やモノレールなど軌道経交通システムの検討がされているという話もあります。
ちなみに新潟港(現在の新潟西港)は1858年(安政5年)に函館港、横浜港、神戸港、長崎港と同時開港した歴史のある港。当時開港した港の中では唯一日本海に面していることから、貴重な港なのです。
これからも発展が止まらない万代島から目が離せません!
お手軽に海の幸が楽しめる「地魚食道 瓢(ひさご)」
一般道と高速道路を使って新潟市に着いたころにはすでにお昼ごはん時。
「海の幸が食べたい!」とめずらしく自分の希望を主張する香澄妻が満足できるような食堂へ行きました。
食堂は広くてあまり混雑しておらず、ゆっくり食事ができる雰囲気↓
あいにくの天気でしたが、大きな窓からは対岸の万代島が見えました↓
隣の鮮魚センターの混み具合とは裏腹に、食堂ではゆっくりした雰囲気の中で食事を楽しめました。
いくらや甘海老など豪華海の幸が楽しめる「並ちらし」
香澄妻が頼んだのは「並ちらし」。見て下さい、この幸せになれる写真を↓
いくらとサーモンが大好物の香澄妻。両者がちゃっと入っており、かつ他の具材も楽しめる丼を頼むところに香澄妻の頼もしさを感じます。
伊奈香澄もすべての具材を少しずつ味見しました……と言いたいところですが、それだと具材がなくなってしまうのでコハダ(おそらく!)だけ一切れもらいました。
青くさい感じはまったくないコハダ。やや甘めのさしみ醤油と合わさって新鮮な味を口の中に届けてくれました。
(ちなみにお茶はセルフサービス)
一粒で二度美味しい「たたき丼」
伊奈香澄が頼んだのは「たたき丼」。こちらも見ているだけで幸せになれます↓(笑)
しょうが醤油がかかったブリとマグロのたたきと、香ばしい海苔が食欲をそそる丼です。右上の白いお皿と木のスプーン、そして隣りにある小さい器にはいった味噌汁は香澄娘用です。
しょうが醤油がかかったブリとマグロはくさみや水っぽさがまったくなく、しょうがの味や香りと合わさっていくらでも食べられそうな旨味のある味。ときどき香ばしい海苔と一緒に食べると、ここが新潟県であることを存分に感じさせてくれます。
そして、この丼の秘密は一粒で二度美味しいところ。
たたき丼を食べて味噌汁を飲んでいた伊奈香澄が思ったこと。それは「このコラボはいける!」ということです。思い立ったら吉日、ということでさっそくやってみました↓
半分くらい食べたたたき丼に味噌汁(二杯目、おかわり自由!)をかけて、わずかに残っていた野沢菜漬けを乗せた漁師めし(?)です。
味噌汁は海老のだしがしっかり効いている縁の下の力持ち。香ばしい海苔や少しだけ温められたブリやマグロと合わさると、サラサラ食べられるのです。
そのころ香澄娘は…
伊奈香澄からたたき丼を分けてもらい、香澄妻から卵焼きをもらった香澄娘。「2歳にして新鮮な海の幸に舌鼓を打つのか!?」と思っていたら、一番のお気に入りは味噌汁(笑)
そういえば、家でも味噌汁やスープなど汁物をよく食べていました。。
佐渡島へ行った気分になれる「佐渡汽船ターミナル」
お腹がふくれたら対岸の万代島にいって散策してみましょう。
はじめに紹介するのは「佐渡汽船ターミナル」。新潟県最大の島である佐渡島への玄関口です。
上越市の「佐渡汽船 直江津カーフェリーのりば」へ行ったことのある伊奈香澄。そのときの様子はこちらの記事で↓
しかし、新潟市の「佐渡汽船ターミナル」は今回がはじめて。これから佐渡島へいなかくても楽しめる施設が、そこにありました。
新潟港が気になったら行ってみよう!「新潟県 港湾資料室」
はじめに紹介するのは「新潟県 港湾資料室」です。なんだか難しい名前ですが、新潟港のなりたちをわかりやすく勉強できる場所です。
入り口を入ると出迎えてくれるのが新潟港で活躍する船の模型↓
佐渡汽船のジェットフォイルやカーフェリーだけでなく貨物船も展示されており、実は船が好きな伊奈香澄にはたまらない空間でした。
ちなみにジェットフォイルとは航空機で有名なボーイング社がつくる高速船。船体の下に航空機のような翼(水中翼)があり、吸い込んだ海水を船尾から噴射することにより、海面からわずかに船体を浮かして航行するのです↓
さらに進むと中央には大きなモニターがあり、港のことを学べます↓
画面をタッチすると、気になる港の情報を学べるしかけ。伊奈香澄が気になったのはこちら↓
ほとんどが船ですね(笑)
ちなみに以前働いていた会社で、写真のものよりも背の低いガントリークレーンに登ったことがあります。千葉港が一望できてとても見晴らしが良かったことを覚えています。
他にも船のハンドルである「舵輪(だりん)」や船が港に停泊するさいに海底に固定するためのアンカーなどが展示されていました↓
電車にそろそろ飽きてきた子どもから、船が大好きな大人までゆっくり楽しめる施設でした。
佐渡汽船博士になれる?「佐渡汽船の歴史と謎展」
「新潟県 港湾資料室」を出て通路を歩いているとあったのが「佐渡汽船の歴史と謎展」。昔の佐渡汽船のポスターや、船の座席が展示されている面白い展示でした。
入り口の横には佐渡汽船クイズが↓
おもしろいのは佐渡汽船のキャラクターと「トリスハイボール」のキャラクターを描いたのは同じイラストレーターであること。もしかするとこのおじさんは佐渡汽船の中でお客さんにハイボールを振る舞っているいるのかもしれません↓
中に入ると目に飛び込んでくるのが、船の座席↓
……と昔の佐渡汽船のポスター↓
もしかするとあなたが知っているポスターがあるかも↓
このポスターを見ていて気になったのは「佐渡が島」の表記。現在の一般的な表記は「佐渡島」ですが、当時は違ったのでしょうか?
実は「佐渡島」は読み方も表記も複数ある不思議な地名なのです。一般的な「さどがしま」の他に「さどしま」という読み方も。「さどしま」が正式名称という説もあります。また、表記についても「佐渡島」「佐渡ヶ島」が混在しているようです。
ポスターにある「佐渡が島」という表記はあまり見かけませんが、もしかするとはじめて見た人が読みやすいように、あえて平仮名で書いたのかもしれません。
ポスターの横には顔出しパネルも↓
ちなみに香澄娘が顔を出すとこうなります↓(笑)
似合いすぎていて香澄妻と大笑いしてしまいました!顔出しパネルからしっかり体が見えているのもツボです。
小さな展示コーナーでしたが、思い切り佐渡島(と顔出しパネル)を楽しめる場所でした。
めずらしい新潟県のお土産がそろう「特産館」
切符売場や改札口がある方へ歩いていくとあるのが、お土産屋さん。その名も「特産館」。
すでにお店の前にたくさんのお土産が並んでいますが、どのようなお土産があるのか楽しみですね!
信州のそばも有名ですが、実は新潟県もそばが有名なのです。その名も「へぎそば」。
「へぎそば」の特徴はつなぎに布海苔(ふのり)を使っていること。そのため、麺がやや緑がかった色をしているのです↓
おいしい麺は「へぎそば」だけではありません。新潟県はラーメン激戦区でもあります。個性あふれるラーメンの中から、お気に入りのラーメンを選べます↓
伊奈香澄がオススメするのは三条市の「三条カレーラーメン」と、燕市の「背脂ラーメン」。
隣接した両市の堺付近にある新幹線の駅は「燕三条」、高速道路(北陸道)のICは「三条燕」。ラーメンにおいても両市の戦いが繰り広げられています。
他にも和菓子や↓
日本酒↓
そして佐渡島で採れる砂金にちなんだゴールド関連商品(笑)まであります↓
多くのお土産の中から伊奈香澄が選んだお土産はこちら↓
来年の手帳をどうしようか考えていましたが、手帳として使いやすそうで新潟県の観光情報もたくさん掲載されているため、今年(2023年)はこの手帳を使います。
あなたのお気に入りのお土産は見つかりましたか?
新潟市を一望できる「Befcoばかうけ展望室」
「地魚食道 瓢」から見えた万代島ビル。万代島ビルの31階(地上125m)にあるのが「Befcoばかうけ展望室」。
「Befco」とはお菓子の「ばかうけ」などを製造している栗山米菓のことで「Beika Frontier Company」の略。栗山米菓が命名権を持っている展望室なのです。
しかも、入場料は無料。どのような景色が見られるのか楽しみですね!
ゆっくり眺める新潟市の景色
↑こちらの写真は信濃川の源流側(長野県側)の写真。雄大な信濃川に多くの橋がかかっています。
ちなみに夜になるとこのような夜景が見えるそうです↓
次は日本海側を見てみましょう↓
晴れていれば佐渡島が見えたのですが、この日はあいにくの天気。……といいますか過去12年間のうち今回を入れて4回行きましたが、そのうち3回は曇り空でした。。
次は信濃川の河口側を見てみましょう↓
手前から北に伸びる万代島の北端には先ほどまでいた「佐渡汽船ターミナル」があります。左側の岸壁に停泊しているのは2023年から新潟県上越市にある直江津港と佐渡島を結ぶカーフェリー。繁忙期のお手伝いで新潟港にいたのかもしれません。
2023年に就航するカーフェーリーの記事(外部サイト)はこちら↓
そして最後は新潟市の市街地方面↓
遠くまで建物が密集している姿が見えます。ちなみに手前やや右にある白い3階建ての建物の2階には先ほど行った「地魚食道 瓢」が。「Befcoばかうけ展望室」がいかに高い場所にあるのか分かりますね!
「ばかうけ」や「星たべよ」などお菓子が並ぶお土産コーナー
360°のパノラマを楽しめる「Befcoばかうけ展望室」。信濃川の源流側が見られる場所の近くに、栗山米菓の製品が並んだコーナーがあります。
ばかうけファン、星たべよファン、そしてすべての米菓ファンにはたまらない空間です(笑)
新潟県限定のばかうけや↓
メッセージが書けるおおきなせんべい↓
有名なバスセンターのカレー……のせんべいと米菓ではありませんがカレーのルーも売っています↓
いずれも信州では見かけないお土産ばかり。ついつい財布の紐がゆるくなってしまいそうです……。
限定……につられて買ってしまったクラフトビール
財布の緩みを止められなかった結果がこちらです↑(笑)
実は万代島ビルの中にある「新潟県立万代島美術館」では、「新世紀エヴァンゲリオン」の監督である庵野秀明氏の企画展が行われていたのです↓(残念ながらこの日はお休み)
この企画展を記念して「Befcoばかうけ展望室」にあるカフェで販売されいたのがこちらのクラフトビール↓(テイクアウトOK)
冒頭の写真は4種類の限定ラベルのクラフトビールから好きな3種類を選べるセット。そして、限定の「ばかうけ」までついてきます↓
新潟市のお隣にある阿賀野市のブルワリーが作っているスワンレイクビール。はじめて聞くクラフトビールでしたので、飲むのはもちろんはじめて。
1本ずつ味わいながら飲みます!(飲んだ感想はまた別の記事にまとめます)
スワンレイクビールのHPはこちらです↓
おまけ
おまけとして万代島の隠された秘密を二つ紹介します。
近づくと逮捕される!?巡回する警備ロボット
「佐渡汽船ターミナル」から万代島ビルに移動するために通る長い通路。その通路にいたのが彼です↓
彼の仕事は警備。通路を巡回しながら警備していました。
うかつに近づくと逮捕されるかもしれませんのでご注意を!(笑)
もはや香澄娘の一発芸?豊富な顔出しパネル
警備ロボットが巡回していた通路にはなんと顔出しパネルが!先ほどパネルから顔を出して伊奈香澄と香澄妻を大笑いさせた香澄娘。
大笑いする姿を見て味をしめたのか、面白がってまた顔を出していました。もはや一発芸ですね(笑)
それでは香澄娘の一発芸をどうぞ↓
こりずにもう一回やっていました↓(笑)
佐渡汽船の船や新潟市の景色、そして楽しい顔出しパネルがある万代島はこちらにあります↓
ちなみに車で行く場合は万代島ビルの地下駐車場より、万代島ビルや朱鷺メッセ周辺にある屋外駐車場や立体駐車場の方がお得です!
最後に
今回は新潟県新潟市にある万代島のオススメスポットを紹介しました。
万代島には
- 新鮮な海鮮丼が食べられる「地魚食道 瓢」
- 佐渡島への玄関口である「佐渡汽船ターミナル」
- 新潟市を一望できる「Befcoばかうけ展望室」
がありました。
え?いつもの記事より力が入っていないか、ですって?
なかなか行けない新潟市ですので、多少いつもより力が入ってるかもしれません。
しかし、信州を愛する心は変わりません。これからもどんどん信州の記事を書いていきますので、安心してください!(たまに県外の記事をはさみながら)
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ではまたのちほど。